はじめに
数多くのメーカーからセーフティレーダーが発売されていますがほとんどの製品は、『シガープラグをシガーソケットに接続するタイプ』になります。そのままシガーソケットに接続すると配線が外に剥き出しになって見栄えが悪いだけでなく、シガーソケットを一箇所セーフティレーダーが占領してしまい使い勝手が悪化します。
そこで今回は純正のシガーソケットを使用せず、エーモン工業株式会社が発売している『電源ソケット ヒューズ電源タイプ』を使用して車両のヒューズボックス内のヒューズから電源を分岐する方法について紹介します。
今回セーフティレーダーを取り付ける車両は日産 ノート HE12 e-POWERとなりますが、ヒューズから電源を分岐する方法についてはどのメーカーでもやり方は全く同じですので、他の車種にお乗りのオーナーにとっても有料級の情報となります。
この記事を参考にしていただき是非ともご自身の車にセーフティレーダーを取り付けてみましょう。実車の写真を交えながら徹底解説します。
車両情報
・車種名称:NISSAN NOTE HE12 e-POWER
・型式:DAA-HE12
・原動機型式:HR12-EM57
・初度登録年月:平成29年(2017年)9月
・総排気量又は定格出力:1.19L
・燃料の種類:ガソリン
購入部品
セーフティレーダー
安心・安全のJAPAN QUALITY、CELLSTARのレーザー式オービス対応セーフティレーダー ASSURA AR-37LCを準備しました。なお、この製品は驚きのメーカー3年保証がついています。
電源ソケット ヒューズ電源タイプ
電源ソケットは信頼のエーモン工業株式会社が販売している電源ソケット ヒューズ電源タイプを準備しました。こちらはAmazon限定商品になります。
使用工具紹介
今回使用した工具を紹介します。なお、詳細については作業紹介の中で順に解説します。
作業紹介
商品開梱
セーフティレーダーを開梱した状態が以下の写真です。さすが日本製、しっかりと丁寧に梱包されており納得の品質です。
それぞれの袋から取り出した写真が以下です。
消費電流の確認
給電ケーブルの先端はシガープラグになっており先端には1Aのヒューズが搭載されています。つまりこの製品の消費電流は1A以下ということになります。
通電確認
製品を車両に取り付ける前に安定化電源を使用して机上で通電確認を行います。
車両に搭載してから不具合が発覚した場合、返品が手間になりますので車両搭載前に初期不良を確認することをオススメします。
インストアッパーボックス取り外し
インストアッパーボックスを取り外します。
インストアッパーボックスを開き、先端サイズが2番のプラスドライバーを使用してビス4本を緩めます。
さらに、グローブボックスを開きグローブボックスのストライカー部の左右にあるビス2本を緩めてグローブボックスカバーを指でつまんで手前に引き抜き取り外します。
すると内部にビスが1本/片側出てきますので緩めて取り外します。
ビスが全て取り外せましたらインストアッパーボックスを手前に引き抜き取り外します。
インストアッパーボックスを取り外すと今回電源を取り出すヒューズボックスの裏面が見えるようになります。
運転席側Aピラー取り外し
運転席側のピラーを取り外し電源ケーブルを配策します。ウェザーストリップを指で摘んで引っ張り取り外します。
Aピラー上部に指を入れてクリップ2箇所を外し、Aピラーを取り外します。
Aピラー下の樹脂部品(部品名称:ノズルサイド)は手前側から樹脂ヘラを徐々に挿入して浮かせながら取り外します。こちらも傷付き防止のためにマスキングテープを貼りながら作業します。
Aピラーを取り外した後の状態が以下の写真です。
セーフティレーダー電源ケーブル配策
助手席のコンソールボックスから運転席側のAピラー根元まで電源ケーブルを配策します。
配策には自在ワイヤーを使用します。
電源ケーブルを通したい経路に先に自在ワイヤーを通します。
運転席Aピラー側から
インストアッパーボックス内を通しています。
インストアッパーボックス側の自在ワイヤーにマスキングテープで電源ケーブルを固定して
Aピラー側から引き抜き、電源ケーブルをインスト内に配策します。
セーフティレーダー クレードル固定
レーダーのクレードルを位置決めした場所に付属の両面テープを使用して固定します。
ヒューズボックスから電源取り出し
ヒューズボックスのカバーを取り外します。傷付き防止のためにマスキングテープを貼り樹脂ヘラを差し込みながら取り外します。カバーが硬いので徐々にカバーを浮かせながら取り外します。
カバーは三箇所の差し込み爪、三箇所の固定爪でインストに保持されています。
ヒューズボックスカバーの裏面を確認し、左上の15AのPOWER SOCKETから今回は分岐します。
拡大した写真が以下です。
車両に搭載されているヒューズプーラーを使用して15AのPOWER SOCKET ヒューズを引き抜きます。
エーモン電源ソケットのヒューズサイズを今回の車両に合わせた低背ヒューズに付け替えます。
ヒューズ電源のハーネスが右側になるようにヒューズを差し込み、アースケーブルのワニ口をヒューズボックス固定ビスに共締めで固定します。事前にアースケーブルを接続する箇所がアースポイントになるかテースターを使用して確認しましょう。
インストアッパーボックス内部でシガープラグを接続し、ロックリングを締め込み抜け防止を図ります。
なお、この商品のシガープラグにはスイッチが有りますので必ずONの状態にしておきます。
タイラップを使用してインストアッパーボックス上部に余剰配線を束ねて固定します。
キーをACCの状態にしてレーダーが起動すれば接続作業は完了です。
取り外した部品の復元
取り外した部品を復元すれば全ての作業は完了です。
完成写真
取付が完了した状態が以下の写真です。モニターの向きは自由に変えることができます。
電源が入った状態の写真が以下です。運転中も見やすい位置に固定しました。
最後に
いかがだったでしょうか。セーフティレーダー取付作業は自動車整備(車いじり)の中でも初歩の作業であり、初めて自動車整備を実施する方にとっては非常に良い経験になると思います。
オーナー自らが作業することで本来業者に払うべき工賃で必要な工具を全て揃えてもお釣りが出ますので、節約にも繋がります。見えないところは徹底的に手を抜く業者も世の中にはいますので作業を外注せず愛車のカスタマイズをご自身でされてみてはいかがでしょうか。
セーフティレーダー取付以外にもたくさんの整備記事を記載しています。是非とも併せてご覧くださいませ。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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