自動車整備士が教える前後ドラレコ取付 ZRR80W ヴォクシーで徹底解説

ZRR80W VOXY

はじめに

インターネットやChatGPT等のAIの普及により有益な情報が一昔前よりは比較にならない程簡単に入手できるようになりました。しかしながら、欲しい情報の核心的な部分は公開されておらず肝心な部分が分からないことや、事実かどうか判断がつかないことがよくあります。

国産車は日本自動車整備振興会連合会が会員向けに提供しているFAINES(ファイネス)やオーナー自らが正規ディーラーで購入や問い合わせすることで、整備要領書が確認出来ますが、一般ユーザーにとっては馴染みが無く、読み取り方法も独特で理解しづらいと思います。

そこで今回は、前後タイプのドライブレコーダー取付についてトヨタ ZRR80W ヴォクシーを用いて徹底的に解説します。

”ドラレコの取付なんてシガーライターから電源を取るだけでしょ?”なんて安易に考えている方に向けても社外部品の後付け感を全く感じさせないこだわりの取付方法について実際の作業写真を交えて解説します。

同じ車種をお乗りのオーナーはもちろん、これからドライブレコーダーを取付ようと検討されているオーナーにとっても有料級の情報になると思います。この記事をご覧になりご自身でドライブレコーダーの取付に挑戦される方が一人でも増えれば幸いです。



車両紹介

・車名:トヨタ
・型式:ZRR80W-BPXSP
・原動機の型式:3ZR-FAE
・総排気量又は定格出力:1,986cc(1.98L)
・ボディカラー:パールマイカ
・初度登録年月:2017年(平成29年)7月

購入部品

今回取り付けたドライブレコーダーの型番はKENWOOD製のDRV-MR740です。

なお、こちらの商品は2025年12月時点ではかなり古い商品になりますのでこれから選定される方におすすめの商品はこちらです。

工具紹介

今回、取付に使用した工具はこれらの工具になります。詳細については作業紹介の中で順に紹介していきます。



作業紹介

単品作動確認

配線が完了した後に断線等が発覚すると心が折れてしまいますので、ドライブレコーダーを車両に組み付ける前に安定化電源に接続し、単体で導通確認をします。ドライブレコーダーの液晶画面に2つのカメラ映像が出力されることを確認します。ちなみに確認時の電流は0.3A流れていました。

バックドアトリム取り外し

リアカメラの配線を配策するためにバックドアアッパートリムを取り外します。

KTC製のクリップリムーバーを使用してバックドアアッパートリムの端を少し浮かせて指が入るようにします。

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2つのリムーバーを組み合わせるとより外しやすくなります。

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片側を浮かせることができましたら

指を使ってバックドアアッパートリムを徐々に浮かせながら反対側に向かって外していきます。

バックドアアッパートリムを取り外した後の状態が以下の写真です。

なお、バックドアアッパートリムを取り外すと大抵、樹脂製のこのクリップが車両側に残ってしまいますので、

取り外して部品側に再組み付けします。

ちなみに取り外したバックドアアッパートリムの裏面はこのようになっています。 

蛇腹グロメット取り外し

バックドアガラスの内側にリアカメラを取り付けるには、リアカメラ用配線はこの蛇腹の中を通す必要があります。こちら側がバックドア側で、

こちら側がボディ側です。

クリップリムーバーを使用して蛇腹を取り外します。

ゴム部分に傷をつけないようにそっと作業を行いましょう。また、蛇腹はゴム部分のみ取り外すことが可能です。

ボディ側も同様に作業を行います。

バックドアウェザーストリップ取り外し

蛇腹の中に配線を通していくためにバックドアウェザーストリップを取り外します。

指でウェザーストリップをつまんで引っ張ると簡単に取り外せます。

リアシートベルトホルダー取り外し

ヘッドライニングの中に配線を通しやすくするためにリアのシートベルトホルダーを取り外します。クリップリムーバーを差し込み指を入れて下側に引き抜きます。

バコっと外せるとこの状態になります。

取り外した後の状態が以下の状態です。

リアシートベルトホルダーが外せると配線がかなりやり易くなります。

スライドドアウェザーストリップ取り外し

リアカメラのケーブルを通すためにスライドドアのウェザーストリップを取り外します。

バックドアウェザーストリップと同様に指で取り外せます。

フロントドアウェザーストリップ取り外し

リアカメラのケーブルを通すためにフロントドアのウェザーストリップも取り外します。

スライドドアウェザーストリップと同様に指で取り外せます。

グローボックス取り外し

ドラレコの電源ソケットや余分なハーネスを車内に隠すためにグローボックスを取り外します。

グローボックスを開き

ダンバーのヒンジ取付部を取り外します。

ダンパーの内側に指を入れてロック部分を指で押し込むと簡単に外せます。

ダンパーが外せましたらグローボックスの上部の爪を内側に押し込み、グローボックス上部の爪を取り外します。

上部の爪が外せましたらこの位置で手前にグローボックスを引き抜くと完全に取り外せます。

グローボックスを取り外した状態が以下の状態です。

ACC電源・アース取り出し

今回はインスト下部に設定されている純正のシガープラグの裏側からACC電源・アースを接続します。

インストの再下段にあるカバーを手前に引き出して取り外します。

クリップリムーバーを使用してインストロアトリムを手前に引き抜きます。

純正のシガープラグのコネクターロックを指で押さえてコネクターを引き抜きます。

コネクターの先端にテスターのテストリードを当てて

スタートSWをONにした際に12Vを示す側を確認します。上のテストリードを当てている側が電源側になります。

配線を分岐するためにハーネスを固定しているテープを取り外します。

純正ハーネスの保護チューブをニッパー等でカットしてハーネスを引き出し、裸圧着端子と熱収縮チューブを使用して配線を分岐します。管ヒューズがある方が電源側です。

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しっかりと圧着端子を加締めましたら熱収縮チューブをヒートガンを使って収縮させます。

分岐部が開いてこないようにするために念の為タイラップをセットしておきます。

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最後にアセテート粘着テープを使用して保護チューブを固定し

純正のシガープラグにコネクターを接続し復元します。

Aピラー取り外し

リアカメラのケーブル及びドラレコの電源線をグローボックス内に収納するために助手席側のAピラーを取り外します。

Aピラー上部に指を入れて手前に勢いよく引っ張れば簡単に取り外せます。

インストサイドの樹脂カバーについてもKTC ハンディリムーバーを使用して取り外します。

取り外したインストサイドの裏面はこのようになっています。

Aピラーの裏面はこのようになっています。

リヤカメラハーネス配策

100均で販売されているアルミ自在ワイヤー(太さ約2mmタイプ)を使用してリヤカメラハーネスをバックドア側まで誘導します。助手席側のAピラー上部からアルミ自在ワイヤーを入れて助手席側スライドドア上部まで通します。アルミ自在ワイヤーの先端が下の写真の位置まで出てきましたらアルミ自在ワイヤーの後端にリヤカメラハーネスをマスキングテープ等を使用して固定し、アルミ自在ワイヤーの先端を引っ張ると簡単にリヤカメラハーネスが配策できます。

助手席側スライドドア上部までリヤカメラハーネスが配策できましたら、続いてスライドドア上部からリアシートベルトホルダーまでアルミ自在ワイヤーを通します。

リアシートベルトホルダーまで配線が通せましたら蛇腹の内部にアルミ自在ワイヤーを通します。その際に無理に押し込まずにアルミ自在ワイヤーの位置を手探りで確認しながらゆっくりと慎重に通していきましょう。キツくてなかなか通せない場合は無理やり押し込まず、シリコンスプレーを蛇腹の内部に塗布しましょう。

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ボディ側の蛇腹の状態はこのようになります。

自在ワイヤーの後端とリヤカメラハーネスの先端をマスキングテープで固定しゆっくりと蛇腹の内部にリアカメラハーネスを通していきます。

蛇腹の中にリアカメラの配線が通せましたらリアカメラの位置を仮合わせし、リアワイパーとの位置関係を確認し、問題がなければ両面テープでバックドアガラスに固定します。

リアカメラハーネスをリアカメラに仮接続し、長さを確認します。

タイラップを使用してリアカメラハーネスを純正ハーネスに固定します。

ハーネスの長さに問題がなければバックドアアッパートリムを復元します。

蛇腹グロメット取付

樹脂のブラケット側に蛇腹のゴムを取り付けます。

樹脂のブラケットをバックドア側から取り外さないとなかなか蛇腹のゴムをセットできませんので大人しく取り外して取り付けましょう。

蛇腹グロメットをバックドアに組み付けます。組み付けた後は念入りにゴムの浮き等の不具合が無いか確認しましょう。この作業に不手際があると雨漏れに繋がります。

車両側の蛇腹グロメットも同様に作業しましょう。

しっかりと樹脂のブラケットに挿入できているか確認しましょう。

フロントカメラ固定&リアカメラハーネス・電源ケーブル接続&固定

運転時に視界を妨げない位置にフロントカメラを固定します。今回はこの位置に固定しました。フロントカメラを固定できましたら、リアカメラハーネス・電源ケーブルを接続します。

フロントカメラからの長さを考慮しながらタイラップでハーネスを固定していきます。

電源ハーネス固定

純正のシガープラグの裏側から分岐したACC電源・アースを車両ハーネスにタイラップで固定します。

グローボックス内部で余分な電源ハーネス、リアカメラハーネスを束ねてタイラップで車両側に固定します。

動作確認

グローボックスを復元すれば全ての作業は完了です。車両のキーSWをONにしてドライブレコーダーに通電します。

フロントカメラ・リアカメラの2画面が液晶に表示されれば作業は全て完了です。

最後に

いかがだったでしょうか。”当たり屋“や”煽り運転“が横行しているこの世の中で、前後2カメラタイプのドラレコ無しで本当に大切な人を守れるでしょうか?

2カメラタイプのドラレコの本体費用は高いもので2〜3万円と少し高額かもしれませんが何かあってからでは遅いです。

記憶“よりも”記録“です。自衛のためにも証拠映像を残せるように準備しましょう。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら



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