はじめに
今回はNISSAN(日産)R35 GTRのエンジンオイルクーラーホースからのオイル漏れを修理しましたので購入部品や修理方法等について徹底解説します。R35 GTRの部品単価は他車と比較してもそもそも高く、ディーラーやショップに依頼するとGTRだからという理由で工賃も非常に高額になりがちです。アンダーカバーさえ外してしまえば今回の修理自体も特に難しくはありません。順に解説していきますので車いじりの参考にしていただければ幸いです。
オイル漏れ箇所の確認(オイルクーラーホース カシメ部)
オイル漏れ箇所はオイルクーラーホースのパイプとホースのカシメ部分になります。交換する直前はアンダーカバーに結構溜まるくらい漏れていました。アンダーカバーを外さないとなかなか気付けない不具合です。今回はホースをASSY交換していきます。
購入部品
オイルクーラーホースを交換するにはエンジンオイルを排出する必要がありますので、定期的なエンジンオイル交換タイミングに合わせて修理するのがベストです。今回はオイルクーラーホースの交換と同時にエンジンオイル、エンジンオイルフィルターの交換も行います。
また、部品番号さえ分かれば今やR35 GTRの純正部品でさえもAmazonで購入出来ます。
・部品番号:21355-JF06A
・部品名称:HOSE ASSY-FLEXI
・部品番号:21355-JF05A
・部品名称:HOSE ASSY-FLEXI
・部品番号:21304-JF00A
・部品名称:RING O
・P/C(パーカー):2枚(一台に2枚使用します)
・部品番号:15239-JF01A
・部品名称:GASKET-FILTER
・メーカー:WAKO’S(ワコーズ)
・名称:4CR 5W-40
・型番:E445
・容量:4L
・メーカー:WAKO’S(ワコーズ)
・名称:4CR 5W-40
・型番:E440
・容量:1L
・メーカー:PIAA
・名称:ツインパワーオイルフィルター
・型番:Z5
エンジンオイルを処分するにはポイパックがオススメです。
作業紹介(アンダーカバー取り外し)
R35 GTRの下回りを整備する場合は作業の前に必ずアンダーカバーの取り外しが必須となります。中央部及び車両前側のアンダーカバーの取り外しについてはエンジンオイル交換記事、冷却水交換記事にそれぞれ徹底解説しておりますので、そちらをご覧いただき、取り外し願います。
エンジンオイル交換記事↓
冷却水交換記事↓
作業紹介(オイルクーラーホース取り外し)
アンダーカバーが外せましたらこの状態になります。ホースのASSY交換を行っていきます。今回オイル漏れしているエンジンオイルクーラーホースは赤丸の位置にあり、オイルクーラーとオイルフィルターブラケットを繋いでいます。
ドレンボルトを緩めて取り外し、エンジンオイルを抜き、フィルターレンチを使用してオイルフィルターも取り外します。
オイルクーラーホースはオイルフィルターブラケットに二面幅10mmのM6ナット4個で固定されています。写真下側のホースから外し、作業スペースを確保した後に上側のホースを外します。(上側のホースのみの交換は作業スペースがなく不可です)
6.3sq.のコンパクトタイプのラチェットが有利です。ナットを落とさなように外していきます。
ナットを緩めるとすぐにオイルが漏れてきますので、速やかに反対側のナットも緩めてホースを外し、ホース内のオイルを抜きます。
ホースの中央部分に車両に固定しているブラケットがありますのでラチェット等を使用してボルト3本を緩めます。二面幅は10mmです。ブラケットと車両との固定が2本、上下のブラケット同士の固定が1本です。
ホース内部のオイルがある程度抜けましたらホースを車両から取り外す際にオイルが漏れないようにするため、新品ホースに付属してくるゴムキャップを取り付けておきます。
作業スペースが非常に狭く工具の振り幅がないため使用する工具はギアの枚数が多い工具が必要です。今回はneprosの6.3sq. 90枚(送り角4°)を使用しました。
私はコスパの良いセットで購入しています。
オイルクーラー側もナットを緩めてホースを取り外します。その際に配管内のオイルが相当量溢れてきますので注意が必要です。
作業紹介(取付前の清掃)
新しいオイルクーラーホースを取り付ける前にガスケットが接触する面をパーツクリーナーとペーパーウエスを使用して清掃します。ゴミや砂などを噛み込むとオイル漏れの原因になりますので慎重に清掃しましょう。
オイルフィルターブラケット側も同様に清掃します。
作業紹介(オイルクーラーホース取り付け)
フィルターガスケットを忘れずに挟んで、新しいクーラーホースを取り付けます。また、ナットを締め付ける際は左右のナットが均等に締まる様に交互に締め込んでいきます。
オイルクーラー側も同様にOリング(ガスケット)を挟んでクーラーホースを取り付けます。写真は手前側の締め付け後です。
写真は奥側です。締め付けが終わればパーツクリーナーを使用して清掃します。新たなオイル漏れがあった際に取り付け時のオイル汚れと判別出来なくなりますので、必ず清掃しましょう。
オイルフィルターブラケット側も同様にパーツクリーナー、ショップタオルを使用して清掃します。
最後にエンジンオイルフィルター、ドレンボルトを指定トルクで締め付け、エンジンオイルを規定量補充し、エンジンを掛けた状態でオイル漏れの点検をすれば作業は無事に完了です。
最後に
エンジンオイルなどの漏れは一旦、知ってしまうと気になって仕方がない案件だと思います。気持ちよくドライブを楽しむためにもオイルの漏れに気付いた場合は自然治癒はありえませんので、早急な修理をオススメします。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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