はじめに
C33 ローレルや同じAACバルブを採用している車両に乗っている方に向けて、オススメの整備を紹介します。その名も『AACバルブ洗浄』です。
最近、アイドリングが不調だなぁと感じている方には特にオススメです。今までに一度も洗浄なんてしたことがない!という車両はとんでもない汚れになっています。洗浄作業は至って簡単ですので順に紹介していきます。
また、AACバルブ 単体点検の方法や締付トルク値についても記載していますので、是非とも最後までご覧ください。ちなみに、バルブガスケットは再使用不可部品ですので必ず新品と交換しましょう。エンジンが2次エアを吸ってしまいさらに不調に陥ります。
C33 ローレル以外にもS15 シルビアでもAACバルブ洗浄記事を書いています。是非ともご覧ください。
車両情報
・車名:ニッサン
・車台番号:HC33-******
・型式:E-HC33
・原動機の型式:RB20
・総排気量又は定格出力:1.99L
・初度登録年月:1990年(平成2年)1月
購入部品
C33 ローレルのバルブガスケットの純正部番は以下です。バルブガスケットは再使用不可部品です。
・部品番号:23785-40F00
・部品名称:GSKTーAAC VALVE
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作業紹介
AACバルブ取付位置
C33 ローレルのAACバルブは以下の写真の赤丸の位置にあります。
AACバルブ 車両から取り外し
助手席側から見た拡大写真が以下です。C33 ローレルのAACバルブには2本のエアホースと黄色のコネクター1個が接続されています。固定方法は2面幅10mmのボルト4本で固定されていますので順に緩めていきます。下側はメガネレンチを使用して緩めます。
上側はショートタイプのソケットレンチを使用して緩めます。
ボルトが外せましたらAACバルブからエアホースを取り外します。取り外しはホースバンドをプライヤーでずらした後に、ホースプライヤーを使用してホースを抜き取ります。
AACバルブを車体から取り外します。ガスケットが張り付いて外れない場合はマイナスドライバー等を使い『てこの原理』で外します。
AACバルブから黄色のコネクターを取り外します。
このコネクターは非常に珍しいタイプのコネクターでコネクターに刺さっている金属のピンを抜くとコネクターがAACバルブから取り外せます。
AACバルブ ガスケット除去
AACバルブに張り付いたガスケットの取り外しにはスクレーパーを使用します。
ある程度ガスケットが剥がせましたらオイルストーンとエンジンオイルやCRC556、専用油等を使用してガスケットを完全に除去します。
ガスケットを完全に除去した後のAACバルブが以下です。
車体側 ガスケット除去
車体側のガスケットも同様にオイルストーンを使用して除去します。
洗浄後の車体側の写真です。見違えるほど綺麗になりました。
AACバルブ 洗浄
AACバルブの洗浄はKUREのエンジンコンディショナーを使用しました。匂いが強烈ですので換気をして使いましょう。
ワコーズのエンジンコンディショナーもオススメです。
洗浄後のAACバルブが以下です。見違えるほど綺麗になりました。
AACバルブ 単体点検
車両にAACバルブを戻す前にAACバルブの単体点検を実施します。AACバルブの端子間の抵抗値を測定し、測定値が9〜10Ωの範囲に入っているかどうか確認します。基準値を外れている場合はAACバルブの交換となります。
AACバルブの取付
車体にAACバルブを戻します。ボルト4本の締め付けトルク値は0.86〜1.1kg-mです。単位をN・mに換算すると8.43〜10.79N・mです。バルブガスケットを挟み込んで締め付けますのでトルク管理は重要です。2次エアを吸わないように規定値で正しく締め付けます。
エアホース2本、黄色のコネクターも忘れずに取り付けます。
使用工具紹介
使用した工具を参考までに紹介します。
最後に
いかがだったでしょうか。AACバルブは電子制御スロットルが採用されていない車両には必ず採用されています。(自動車メーカー毎に名称が異なります)アイドリングが不安定・不調と感じておられる方は是非ともお試しください。なお、AACバルブは単品状態で洗浄しないと洗浄剤が通電部分に混入し、いとも簡単にショートして故障してしまいますので注意が必要です。作業自体はとても簡単な作業ですが、効果が大きいので、是非ともお試しください。
AACバルブ洗浄以外にもたくさんの整備記事を記載しています。是非ご覧くださいませ。
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