自動車整備士が教えるリレーを使った社外ホーン取付 C26 セレナで徹底解説

整備ノウハウ

はじめに

各自動車メーカーがこぞって採用しているシングルホーンの”ペッ”っというなんとも安っぽい音に満足しているオーナーはほぼいないと思います。

社外製のホーンに自分で交換したい!でも取付にはリレーが必要?いや、不要?と判断がつかない。リレーを付けようとしても接続方法がそもそもわからない。そんな方は非常に多いでしょう。

そこで今回はリレーを使った社外ホーンの取付方法についてNISSAN C26 セレナを用いてプロが徹底解説します。

なお、ホーン本体の固定方法については素晴らしい記事をホーンメーカーであるMITSUBAさんが公開されておりますのでそちらをご確認願います。

この記事ではMITSUBAさんが公開していない配線の接続方法について実車の写真を交えながら徹底解説します。

同じ車種をお乗りのオーナーはもちろん、これからご自身でホーンを取り付ける!というオーナーにとっても有料級の情報になると思います。この記事をご覧になりご自身で社外ホーン取付に挑戦される方が一人でも増えれば幸いです。

また、車種は異なりますがYouTubeでも徹底解説していますので併せてご覧ください。

購入部品

今回、ホーン本体についてはお客様の持ち込みでしたのでこちらでは以下のMITSUBA製のSZ-1133 ホーンハーネスセット及び同じくMITSUBA製のSZ-1139 取付スペーサーセットを準備しました。

ちなみに裏面の箱表示はこのようになっております。

この商品は耐熱・防水仕様の30Aリレーが付属する他に、各種必要なハーネスがすべて同梱されておりますのでこの商品を1つ準備すれば簡単に社外製ホーンを車両に取り付けることが出来ます。

ちなみにこの商品を実際に手に取った方は気付くと思いますが、黄色のホーンへ繋がる電源線はリレーからの出力は配線が1本ですが、途中から2本に変わっています。こちらについては配線の途中からスプライスと透明の熱収縮チューブを用いて分岐していますので知識として参考になれば幸いです。

オススメのホーン本体が知りたい!という方に紹介するホーンは同じくMITSUBA製のアルファーⅡコンパクトです。



工具紹介

今回の作業で使用した工具は以下の写真の通りです。MITSUBA製のSZ-1133 ホーンハーネスセットに付属のハーネスは取り付ける車両によっては長くなりますので今回は裸圧着端子と熱収縮チューブを用いて配線を短く加工しました。

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作業紹介

リレー本体・30Aヒューズの固定及び+電源端子の接続

バッテリーステーに別途購入したステンレス製のL型ブラケットを、二面幅が10mmのステンレス製のワッシャー、スプリングワッシャー、M6ナットで固定します。

固定したL型ブラケットに同じく二面幅が10mmのステンレス製のM6ボルト・スプリングワッシャー、ワッシャー、ナットを使用してMITSUBA製SZ-1133 ホーンハーネスセットに付属しているリレーを固定します。

さらに、30Aヒューズを固定したL型ブラケットにタイラップを使用して固定します。

プラス電源線(赤色)はバッテリーのプラス端子に二面幅が10mmのM6ナットを使用して端子を固定します。

プラス電源線(黄色)及びホーンスイッチ信号線(青色)の配策

バッテリーの側面にプラス電源線(黄色)とホーンスイッチ信号線(青色)を配策します。

ラジエターコアサポートとヘッドランプの間に配線を通してラジエターの前まで配線を取り回しします。

ホーン本体の固定

純正のホーンを取り外し、その位置に社外製のホーンを取り付けます。取り付ける際にはMITSUBA製のSZ-1139 取付スペーサーセットに同梱されているボルト、スプリングワッシャー、ワッシャー、スペーサー2枚を使用して固定します。

もう一つの社外製ホーンはラジエターコアサポートに設定されているサービスホールを使用して別途準備したM6×25mmボルト、スプリングワッシャー、ワッシャー、スペーサー2枚で固定します。

プラス電源線(黄色)及びアース線(黒色)の接続

ホーン本体にプラス電源線(黄色)とアース線(黒色)をそれぞれ接続します。プラス電源線(黄色)は長さに余裕がありますので今回は長さを合わせて切断し、裸圧着端子(B2)と熱収縮チューブを使用して再接続しています。さらにプラス電源線(黄色)にはコルゲートチューブを挿入しています。

さらにアース線(黒色)の反対側には裸端子 丸形 R2-6を圧着し、車両の純正アースポイントに共締めします。

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ホーンスイッチ信号線(青色)の接続

ホーンスイッチ信号線(青色)はリレーから2本それぞれ出ていますが、一本は純正ホーンに接続されていたコネクターへ接続し、もう一本は車両のアースポイントに共締めします。

純正ホーンに接続されていたコネクターへ接続するには平型端子(オス)を使用して接続します。絶縁チューブもニッパーで長さを調節してカットしています。

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プラス電源線(黄色)と同様にホーンスイッチ信号線(青色)にもコルゲートチューブを挿入しています。

もう一本のホーンスイッチ信号線(青色)の先端にはアース線(黒色)と同様に裸端子 丸形 R2-6を圧着し、車両の純正アースポイントに共締めします。見栄え目的で同様にコルゲートチューブも挿入します。

タイラップを使用して配線を束ねる

ヘラマンタイトン製のタイラップを使用して各種ハーネスを固定します。タイラップはすぐに脆くなって外れてしまいますので必ず、耐候性で屋外用のものを使用しましょう。

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ホーン本体とラジエターとの位置関係確認

ホーン本体がラジエターから一定距離離れていることを確認します。もしも位置が近く振動で干渉の恐れがある場合はブラケットをさらに変形させてクリアランスを確保しましょう。

もう一個のホーンの位置関係も確認します。

最後に

いかがだったでしょうか。MITSUBAさんが公開している車種別のホーン交換手順のさらに続きがご理解いただけたでしょうか?ホーンスイッチ信号線(青色)の接続方法を理解するにはリレーの原理原則が理解できていないとなかなか難しいと思います。上記のやり方を参考に接続できれば幸いです。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら

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