自動車整備士が教える走行中TV視聴、ナビ操作 トヨタ アクアで徹底解説

整備ノウハウ

はじめに

最近の車に搭載されているナビゲーション(通称:ナビ)は、安全対策として走行中はTVは音声のみナビ操作は詳細設定が出来ない仕様となっています。

NHP10 アクアに搭載されているナビも例外なくその仕様になっています。

そこで今回はそのような不自由な仕様を低コストで改良する方法について徹底解説します。施工にかかる費用は2,000円弱です。インターネットで販売されている高額なTVハーネスキットも一切不要です。

なお、今回の作業はあくまでも、助手席の人が退屈しないように助手席の人がナビ操作出来るようにする為の作業です。事故防止の為に運転者はTV視聴やナビ設定は 車を安全な場所に駐車してから行いましょう。

車両紹介

・車名:トヨタ AQUA (アクア)
・型式:DAA-NHP10
・原動機の型式:1NZ-1LM
・総排気量又は定格出力:1.49L
・初度登録年月:2015年(平成27年)12月
・ナビゲーション型番:トヨタ純正 SDナビゲーション NSCD-W66

購入部品

改良にあたり必要になる部品はエーモン工業のITEM No.3218 プッシュスイッチ(トヨタ車用)です。このプッシュスイッチを車速信号線に直列に組み込むことで以下のような切り替えができます。

・プッシュスイッチOFF(車速信号無効):走行中でもTV視聴、ナビ操作ができる
・プッシュスイッチON(車速信号有効):ナビ使用時の自車位置精度が向上する

以下の商品リンクから直接購入できます。店舗に足を運ぶことなく、さらに安く購入できます。

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作業紹介

今回、改良するナビの型番はNSCD-W66です。

同じアクアに採用されているNSCP-W62等のナビでも作業方法は同様です。作業手順に沿って徹底解説します。

マスキングテープで養生

作業中にナビの周辺に傷を付けないようにするためにマスキングテープを使い養生します。傷が特に心配な方はステアリング(ハンドル)やコンビスイッチにも念のためマスキングテープを貼りましょう。

幅広タイプ(50mm)を使えば養生作業が捗ります。

ナビ周囲のパネル取り外し

ナビ周囲のパネルは工具を使わずに手で手前に引っ張れば簡単に取り外すことができます。パネルの裏にはハザードスイッチのコネクターのカプラーと時計のコネクターのカプラーがありますので、2箇所共取り外します。

また、ナビの液晶パネルにも配線作業時に傷を付けないようにするためにマスキングテープを使い養生します。

ナビ固定ボルトの取り外し

ナビ本体を固定しているボルトを緩めてナビを手前に引き出します。一般的な車種のナビであれば固定ボルトはプラスドライバーかソケットレンチ等を使い緩めることができますが、このナビにはMcGard製のナビゲーションロック(盗難防止ボルト)が使われていましたので付属している専用のキーを使いボルトを緩めます。

キーは花形の特殊な形状をしています

キーの裏は1/4sq.のスクエアドライバーやエクステンションバーが差し込める仕様になっています。

スクエアドライバーの先端が1/4sq.であれば直接キーが差し込めます。

接続した状態が以下の写真です。

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エクステンションバー+ラチェットレンチを接続した写真が以下です。

先端部を拡大した写真が以下です。

ネジの頭がメス、キーがオスになっており形状が一致した場合のみボルトを回すことができます。

タッピングとミリねじが付属しています。

ナビ引き出し&コネクター取り外し

ナビ本体を固定しているボルトを緩めた後は、慎重にナビを手前に引き出します。

ウエスや手袋等を使い傷が付かないようにナビを取り扱いましょう。今回、加工するコネクターは以下の写真に写っている5極のコネクター(ハーネスの数は4本)です。

配策作業

4本のハーネスの内、加工するのは以下の2本です。順に解説します。

・サイドブレーキ信号線:ピンク色 (作業内容:切断後、ナビ側をアースに接続する)
・車速信号線:水色 (作業内容:切断後、プッシュスイッチと接続する)

サイドブレーキ信号線

ピンク色のサイドブレーキ信号線は切断後、ギボシ端子をそれぞれに接続し、ナビ側(オス端子)はアースポイントに接続、車両側(メス端子)は何も接続しません。

ハーネスを切断し車両側にメス端子
ナビ側にはオス端子を接続します

なお、工具を持っていない方にはセット商品もあります。

ナビ側(オス端子)をアースポイントに接続するために延長線(メス端子)を準備します。

延長線の末端には丸型圧着端子を取り付けます。

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アースポイントを探して丸型圧着端子を固定します。今回はこの位置に共締めしました。

車速信号線

水色の車速信号線は切断後、絶縁被覆付き圧着端子を使いプッシュスイッチの配線とそれぞれ接続します。

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プッシュスイッチの配線は短いため、別売の配線を使用して延長します。

なお、車速信号は切りっぱなしでもナビ自体は機能しますが、車速信号がナビに入力されないと自車位置検知において反映までに時間が掛かるのと、トンネル等の電波が入らない場所では自車位置予測が出来なくなります。

よって、今回はプッシュスイッチにより車速信号をON,OFFできる仕様にすることで、上記の課題を解決しています。

配線まとめ作業

ナビを車両に戻した際に配線がバラけないようにタイラップを用いて固定しておくとスマートに作業ができます。

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配策作業が無事に完了しましたらナビ部分については取り外しと逆の手順で復元します。

プッシュスイッチの取付

今回準備したエーモン工業のITEM No.3218 プッシュスイッチ(トヨタ車用)は、車両のオプションスイッチ部分にジャストフットする仕様になっています。

メクラカバーを取り外してスイッチを後ろ側から挿入しセットします。

最後に

いかがだったでしょうか。車種別専用ハーネスやTVハーネスキットがあればナビ裏で行う配策作業がなくなりますが、その分費用が高くなります。紹介した方法よりもさらに安く作業したい方は、圧着端子やギボシ端子を使わずにハンダ+熱収縮チューブという手もあります。

今回の記事以外にも様々な記事を公開しています。車の電気はちょっとという方に向けて解説した記事もあります。併せて是非ともご覧ください。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。引き続きよろしくお願いします。



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