自動車整備士が教えるスパークプラグ交換における注意点 徹底解説

S15 Silvia

はじめに

愛車の状態を自分の目で実際に確認することはとても大切です。スパークプラグ交換作業を行う際に意外と知られていない注意点についてまとめてみましたので一読いただけると幸いです。スパークプラグ交換作業は作業ミスすると最悪のケースではENG交換も有り得ますので、慎重な作業が必要です。

・スパークプラグはシリンダー内で圧縮した混合気に点火し燃焼させる重要な部品
・交換時期は長寿命タイプ(白金・イリジウム)で100,000km毎を推奨
・ねじ部分の導電性を悪化させないために、潤滑剤、焼付防止材は塗布しない
・潤滑剤、焼付防止剤を塗るとウェット環境となりオーバートルクになるため塗布しない
・イグニッションコネクター取り外しは加温してから実施すると割れにくい



スパークプラグとは

ガソリンエンジンでは、シリンダー内で圧縮した混合気(ガソリン + 空気)に点火して燃焼させる必要があります。燃焼を適切なタイミングでよい火花で点火するのが点火装置(スパークプラグ)です。

ちなみに点火装置には一般的にバッテリー式が採用されており構成部品としては”イグニッション・スイッチ”、”イグニッション・コイル”、”ディストリビューター”、”イグナイター”、”ハイテンション・コード”、”スパークプラグ”、”配線”等があり、最近の車ではイグニッション・コイルと配電機構を一体化した気筒別独立点火方式(ダイレクト・イグニッション)が採用されています。



スパークプラグの交換タイミング

交換時期は一般タイプの製品で15,000~20,000km、長寿命タイプ(白金プラグ・イリジウムプラグ)の製品で100,000kmほどがメーカーの推奨する目安です。あくまでも”目安”であってそこまでの距離が保証されている訳ではありませんので”いつもと様子が違う”と違和感を感じた場合は早期の交換をおすすめします。また、小排気量かつ直噴エンジンで街乗りしかしないなどの場合はスパークプラグの電極が極端にカーボンで汚れますのでスパークプラグの洗浄や、早期の交換が必要です。



ねじ部分に何かを塗る必要があるのか

諸説ありますが、結論から記載するとねじ部分には”何も塗布しない”が正解です。ねじ部分はアースになっており塗らない方が導電性が良くなります。焼き付き防止のためにWAKO’Sのスレッドコンパウンドを塗布される方も多いですが、不要です。

 



締め付けトルク値

スパークプラグの締付トルクは締め過ぎでも締め甘でも、スパークプラグやエンジンに不具合が生じますので、車両の整備要領書を確認の上での作業が必須です。また、スレッドコンパウンド等の焼付防止剤やグリース等の潤滑剤をねじ部に塗るとウェット環境となり摩擦抵抗が減るため、軸力が出ていても、トルクが立ち上がらない状態(オーバートルク)になります。

NGKのホームページにおいても『潤滑剤、焼付防止剤は使用しないでください』と明記されています。

トルクについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

イグニッションコイルのカプラー割れ発生時の対応

スパークプラグ交換作業において旧車でかつ冬場に作業するとよくイグニッションコイルのコネクターが割れます。割れてしまった場合は応急処置としてタイラップを組み合わせて抜けないようにすることがおすすめです。恒久対策としてはコネクター交換になりますので自車にあったコネクターを注文し交換しましょう。コネクター単品での注文が可能です。

イグニッションコイルのコネクターについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

最後に

たかがスパークプラグ交換と安易に考えず、きちんとした工具を使用して自分の車種の設計値を確認の上での作業をおすすめします。失敗した際のリスクが大きいので時にはプロへの依頼も正しい判断かと思います。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。引き続きよろしくお願いします。



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