はじめに
S15 シルビアや同じAACバルブを採用している車両に乗っている方に向けて、オススメの整備を紹介します。その名も『AACバルブ洗浄』です。
最近、アイドリングが不調だなぁと感じている方には特にオススメです。今までに一度も洗浄なんてしたことがない!という車両はとんでもない汚れになっています。洗浄作業は至って簡単ですので順に紹介していきます。
また、AACバルブ 単体点検の方法や締付トルク値についても記載していますので、是非とも最後までご覧ください。ちなみに、バルブガスケットは再使用不可部品ですので必ず新品と交換しましょう。エンジンが2次エアを吸ってしまいさらに不調に陥ります。
さらに、動画でも作業内容を確認したい!という方に向けてAACバルブ洗浄の動画についてYouTubeも公開しています。併せてご覧ください。
アイドリング不調にはスパークプラグの交換も有効です。こちらの記事も併せてご覧ください。
車両情報
・車種名称:シルビア spec R(ターボ)
・型式:GF-S15
・原動機型式:SR20
・初度登録年月:平成13年(2001年)11月
・車種記号:GBYARUYS15UD4E-BAB KH3(ボディカラー:黒) G(内装色)
1桁目(G)…2ドアクーペ
2,3桁目(BY)…SR20DET
4桁目(A)…後輪駆動(2WD)
5桁目(R)…右ハンドル
6桁目(U)…spec R エアロ
7桁目(Y)…手動6速
8,9,10桁目(S15)…S15
11桁目(U)…ターボ(EGI)
12桁目(D)…国内標準仕様
13桁目(4)…4人乗り
14桁目(E)…spec R エアロ仕様
15桁目(-)…標準仕様
16桁目(B)…プライバシーガラス(リアサイド、リアウィンドウ)
17桁目(A)…オーディオレス
18桁目(B)…キセノンヘッドランプ
購入部品
S15 シルビアのバルブガスケットの純正部番は以下です。バルブガスケットは再使用不可部品です。
・部品番号:23785-2J200
・部品名称:GSKTーAAC VALVE
商品リンクはこちらです↓ リンク先から直接購入が可能です。
作業手順
AACバルブの取り外し
AACバルブの取付ボルト3本を取り外し、AACバルブのコネクター(写真内茶色)とFICD(ファーストアイドルコントロールデバイス)ソレノイドのコネクター(写真内紫色)を外します。
ボルトの脱着にはこの工具を使用しました。商品リンクはこちらです↓
AACバルブの洗浄
AACバルブを単体にしてから洗浄します。洗浄はKURE エンジンコンディショナー等のクリーナースプレーを使用します。
KURE エンジンコンディショナーの商品リンクはこちら↓
信頼のWAKO’Sの商品リンクはこちら↓
AACバルブ内のスプリングが見えている箇所やその左横にある穴に直接クリーナースプレーを吹きかけます。
オイルストーンを使用したAACバルブ取付面の清掃
下の写真は洗浄後です。
ガスケットのカスや汚れはスクレーパーやオイルストーンを使用して除去します。
同様に車両側もカスや汚れをスクレーパーやオイルストーンで除去します。
KTC製のスクレーパーを使用しました。商品リンクはこちら↓
今回使用したオイルストーンの商品リンクはこちら↓
専用油の商品リンクはこちら↓オイルストーンを使った研磨作業では必須です。
AACバルブ 単体点検
車両にAACバルブを取り付ける前にはテスターを使用して、AACバルブ(茶色のコネクター)とFICDソレノイド(紫色のコネクター)の点検も同時に実施します。電子部品は良否判定が非常に重要です。
・AACバルブ端子間の抵抗値:約10Ω(常温時)
・FICDソレノイド端子間の抵抗値:約20Ω(常温時)
抵抗値が異常の場合は、AACバルブの交換となります。
私が使用しているテスターです。商品リンクはこちら↓クランプすることで電流も測定できます。
AACバルブ 締付トルク値
AACバルブのボルト3本の締付トルクは8.4〜10.8N・mです。バルブガスケットを挟み込んで締め付けますのでトルク管理は重要です。2次エアを吸わないように規定値で正しく締め付けます。
商品リンクはこちら↓
最後に
いかがだったでしょうか。AACバルブは電子制御スロットルが採用されていない車両には必ず採用されています。(自動車メーカー毎に名称が異なります)アイドリングが不安定・不調と感じておられる方は是非ともお試しください。なお、AACバルブは単品状態で洗浄しないと洗浄剤が通電部分に混入し、いとも簡単にショートして故障してしまいますので注意が必要です。作業自体はとても簡単な作業ですが、効果が大きいので、是非ともお試しください。
AACバルブ洗浄以外にもたくさんの整備記事を記載しています。是非ご覧くださいませ。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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