自動車整備士が教える現場で活躍するおすすめニッパー紹介

工具紹介

はじめに

ひとえにニッパーと言えどもたくさんの種類があり、様々なメーカーから販売されています。種類が多すぎてどれを買っていいかわからないと思っておられる方はとても多いはず。そこで今回は自動車の電気系の作業にオススメなニッパーを紹介します。

メリットだけの紹介ではなく、しっかりとデメリットについても紹介し、そのデメリットに対する対応策についても併せて紹介します。是非とも最後までご覧ください。

工具紹介

今回紹介する商品はTAMIYAのCRAFT TOOLS SIDE CUTTER for PLASTIC No.1 精密ニッパーです。

この商品は元々、プラモデルのようなプラスチック部品の切り取り専用の工具になりますが、私は自動車用低圧電線の切断絶縁被覆のストリップタイラップのカット等に使用しています。理由はダントツの切れ味の良さです。私が車いじりを始めた当初から使用しており、かれこれ15年は愛用しています。これまでに様々なニッパーを購入し試してみましたが、この工具を超えるニッパーには未だ出会っていません。それ程、自信を持ってオススメできます。仕事道具として毎日工具を使う”プロ”も納得するニッパーです。

ニッパーの全長は約120mmです。大き過ぎず小さ過ぎず、手の中に収まる最適なサイズ感です。

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メリット、デメリット

メリット、デメリットは以下の通りです。

・切れ味が良い(カット断面が非常に綺麗)
・コストパフォーマンスに優れている
・安心のMade in Japan
・ピアノ線などの硬いものをカットすると刃がこぼれる
・使用後にメンテナンスを怠ると錆びる
・グリップが汚れやすい

このニッパーが活躍するシーン紹介

なかなか写真や文字情報のみで”切れ味の良さ”を表現することは難しいですが、写真を使って紹介していきます。

自動車用低圧電線の絶縁被覆ストリップ作業

ニッパーで自動車用低圧電線の絶縁被覆をストリップしたい位置で軽く挟みます。

ニッパーで絶縁被覆を軽く挟みながら、回転させるとスパッと絶縁被覆に切り込みが入ります。

写真を拡大すると切り込みが確認出来ます

この切り込みをきっかけにして、絶縁被覆をストリップしたい方向に引っ張ると、いとも簡単にストリップが出来ます。ストリップする際は芯線にキズが付かないように慎重に作業しましょう。

タイラップのカット作業

もう一つ紹介するオススメの作業は不要な長さのタイラップをカットする作業です。

ニッパーでカットしたい位置を挟みます。タイラップの場合はロック部分に突き当ててカットします。

ロック部分から全くタイラップが出ずにカット出来ます。エンジンルームなどの狭い場所でタイラップを使用する場合は、不要なタイラップの処理をきちんとしておかないと、手を入れて作業する際に簡単に手を切りますので要注意です。

デメリットとその対応策について

ピアノ線などの硬いものをカットすると刃がこぼれる

一方で、デメリットに記載しました刃こぼれについては以下の写真をご覧ください。無理にピアノ線等の硬い物質を切断すると簡単に刃こぼれしてしまいます。これに対する対応策はズバリ、取扱いに注意することしかありません。

写真を拡大すると刃の欠けた状態が確認出来ます

使用後のメンテナンス方法

使用後にメンテナンスを怠ると錆びます。こちらの対応策は使用後にメンテナンスをしっかりすることでほぼ100%予防が可能です。オススメのケミカル類はダントツでWAKO’Sのメンテルーブです。このケミカルは防錆が出来てさらに水置換性能があります。ニッパーの金属部分にさっと吹きかけてショップタオルで軽く拭き取ればほぼ錆びることはありません。

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最後に

今までに数多くのニッパーを購入して試してみましたがなかなかこの切れ味を持ったニッパーは他にはありません。工具箱の中に1本は入れておきたい工具です。ちなみに私は会社の事務所に1本、車載工具の工具箱に1本、ガレージのキャビネットに1本と計3本を各場所で愛用しています。その位コスパが良くオススメです。

ニッパーの紹介記事以外にもたくさんの工具紹介記事を記載しています。是非ご覧くださいませ。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら



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