プロの整備士も使う現場で活躍するトルクレンチ おすすめ10選

工具紹介

以前の記事でおすすめのソケットレンチを紹介しましたが、今回はおすすめのトルクレンチを紹介します。トルクレンチも各メーカーからさまざまなタイプの商品が発売されており、どういった基準でどの製品を買って良いか判断できないかと思います。そこで仕事道具として毎日工具を使う”プロ”も愛用しているトルクレンチを紹介したいと思います。全て通販で購入できますのでコロナ禍においてリアル店舗へ行く必要もありません。選ぶ際のポイントについても併せて解説します。

・精度維持において、測定範囲に余裕を持ったトルクレンチを選ぶこと
・設定値100N・m、測定精度±3%のトルクレンチの誤差範囲は97N・m〜103N・m
・機械式、デジタル式は一長一短あり、使用環境で選ぶこと
・長く愛用するには校正ができるものを選ぶこと
・プロは校正証明書付きが必須

そもそもトルクとは?という方にはこちらの記事を先にご覧ください。

差込角別 トルク測定範囲

差込角毎の基本的なトルク測定範囲は以下の通りです。

・1/4 inch(6.35mm):2〜25N・m
・3/8 inch(9.5mm) :10〜100N・m
・1/2 inch(12.7mm):40〜200N・m

トルクレンチを選ぶ際のポイントは締付けたいボルト・ナットのトルク値が仮に100N・mであった場合、選ぶべき工具は3/8 inchではなく、1/2 inchです。測定範囲としてはもちろん3/8 inchでも使用可能ですが、上限ギリギリで使用し続けるよりも測定範囲に余裕がある1/2 inchを使用する方が長期間精度を維持するためにも最適です。

トルクレンチの精度

仮にメーカーホームページにおいて測定精度が『トルク測定範囲内で±3%』と記載されたトルクレンチを使用して100N・mのボルトを締め付けた場合、誤差範囲は97N・m〜103N・mの範囲になるという意味です。±5%のトルクレンチであれば誤差範囲は95N・m〜105N・mになります。より高精度のトルクレンチの価格が高い理由は振れ幅が狭いことにあります。

機械式・デジタル式

トルクレンチのタイプには大きく分けて機械式とデジタル式があります。それぞれの特徴・メリット・デメリットは以下の通りです。

機械式 プレセット型(締め付け作業前に事前に要求されたトルク値に合わせて工具を設定する)

・あらかじめ設定したトルク値に達すると「カチッ」という音と手に軽いショックが伝わる
・トルク設定は変更が可能
・ホイールナットのような連続した締め付け作業に最適
・電池切れがなくいつでも使用できる
・測定結果を表示できない
・セットするトルク値を間違うと間違いに気付きにくい

 

デジタル式(ボタン電池を搭載する製品が多い)

・デジタルでトルク値が表示でき、読み間違いにくい
・設定トルク値に達すると音と光で知らせてくれる
・左右両方向の測定が可能で、単位換算などの機能も豊富
・締め付けながらリアルタイムにトルク値が確認できる
・電池切れが発生すると『ぶんちん』と化して作業が出来なくなる

良いトルクレンチの定義

サンデーメカニック向けの”安物トルクレンチ”とプロ・プロ志向向けの”高品質トルクレンチ”における大きな違いは2つ。一つ目は測定精度。安物の測定精度は±5%や、±4%、高品質なトルクレンチでは±3%のものが多いです。どうせトルクレンチを使用するなら精度も良い方がいいに決まっています。より精度を求めるには高品質なトルクレンチをおすすめします。

二つ目は校正ができるかどうかです。安物トルクレンチは校正できないものが多いです。校正とはトルクレンチテスターでトルクレンチの精度を点検・確認する作業のことです。 もしも狂いが生じていた場合は内部のバネを交換したり調整をして測定精度を回復できます。長く愛用するためには校正できる高品質なトルクレンチをおすすめします。

トルクレンチの保管方法

測定精度を長持ちさせる保管方法は以下です。

・高温多湿を避け購入時のケースに保管する
・使い終わったら測定範囲の下限値に設定して保管する
 →内部のバネが伸びた状態で長期間保持されると精度が狂いやすい

おすすめトルクレンチ

前説が長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。差込角別におすすめのトルクレンチを紹介します。

1/4 inch (6.35mm)
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東日製作所(Tohnichi Mfg.)
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東日製作所は国内シェアトップ 約70%、世界シェア 約30%を誇る文句なしの超一流メーカーです。品質も使い勝手も文句なしです。私もサイズは3/8の製品ですが、ずーと愛用しています。ブレーキのエアブリーダープラグの締め付けにも最適です。

ギア数:24ギア
トルク測定範囲:3~15N・m
最小目盛:0.1N・m
測定精度:±3%

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京都機械工具(KTC)
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KTC(京都機械工具)製のデジラチェはデジタル式トルクレンチの中では一番有名です。概要スペックは以下の通りです。

ギア数:36ギア
トルク測定範囲:6~30N・m
最小表示単位:0.02N・m
測定精度:トルク測定範囲内で右ねじ、左ねじ±4%+1digit(digit=最小表示単位)
電源:コイン型リチウム電池 CR2354×1

3/8 inch (9.5mm)
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京都機械工具(KTC)
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1/4 inchでも紹介したKTC製のデジラチェで3/8 inchの製品になります。私もこの製品をずっと愛用しています。動画に出てくるデジラチェもこれです。概要スペックは以下の通りです。

ギア数:36ギア
トルク測定範囲:17~85N・m
最小表示単位:0.1N・m
測定精度:トルク測定範囲内で右ねじ、左ねじ±3%+1digit(digit=最小表示単位)
電源:コイン型リチウム電池 CR2354×1

トーニチ トルクレンチ 差込角9.53 全長258mm
東日製作所

東日製作所の3/8 inchでのおすすめはこの製品になります。

ギア数:24ギア
トルク測定範囲:10~50N・m
最小目盛:0.5N・m
測定精度:±3%

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スナップオン(Snap-on)
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ソケットレンチの生みの親であるsnap-on製のトルクレンチです。プロの整備士も愛用しています。

ギア数:80ギア
トルク測定範囲:20~100N・m
最小目盛:0.5N・m
測定精度:正ネジ±4%、逆ネジ±6%

価格は気にしない!精度が良くて測定範囲も広くて、とにかく俺はSnap-onが好きなんだ!と言う方にはこちらがおすすめです。

ギア数:80ギア
トルク測定範囲:6.8~169.5N・m
測定精度:±2%
電源:単三電池3個

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イーバリュー(E-Value)
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初心者からサンデーメカニック向けの商品としておすすめはE-Value製です。使用頻度が少ない工具は出来るだけ価格を抑えたい方にはベストだと思います。

トルク測定範囲:20~110N・m
最小目盛:1N・m
測定精度:右回転(時計回り):±4%、左回転(反時計回り):±6%

1/2 inch (12.7mm)
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京都機械工具(KTC)
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KTC製の1/2 inch プレセット型 トルクレンチです。私もこの製品の旧型をずっと愛用しています。動画に出てくるトルクレンチがこれの旧型モデルです。ホイールナットの締付等にも最適です。概要スペックは以下の通り。

ギア数:36ギア
トルク測定範囲:40~200N・m
最小目盛:2N・m
測定精度:±3%

ソケットメーカーのTONE(前田金属工業)のトルクレンチです。コストフォーマンスがとても良い製品です。ホイールナットの締付に適しています。年に二回は必ずラジアルタイヤ⇄スタッドレスタイヤに自分で交換する方にはおすすめです。

トルク測定範囲:40~140N・m
最小目盛:1N・m
測定精度:±4%(右回転のみ)

プロの整備士も一番使っている工具かと思います。ギア数が多く、送り角も4.5°と細かく送れます。

ギア数:80ギア
トルク測定範囲:70~350N・m
最小目盛:2N・m
測定精度:正ネジ±4%、逆ネジ±6%

まとめ

いかがでしたでしょうか。トルクレンチはギア数・精度・校正の可否で値段が大まかに決まると思います。車いじりをDIYでする人にとっては一番こだわりたい”自分の車”には精度の良い工具を使用したいものかと思います。前回も書きましたが、工具を選ぶ際は『その工具を手に取ったときに”ワクワクするかどうか』で選ぶのも大切です。参考にしていただけると幸いです。

・精度維持において、測定範囲に余裕を持ったトルクレンチを選ぶこと
・設定値100N・m、測定精度±3%のトルクレンチの誤差範囲は97N・m〜103N・m
・機械式、デジタル式は一長一短あり、使用環境で選ぶこと
・長く愛用するには校正ができるものを選ぶこと
・プロは校正証明書付きが必須

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。引き続きよろしくお願いします。



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