自動車整備士が教えるテンションロッドブッシュ オイル漏れ修理 S15 シルビアで徹底解説②

S15 Silvia

前書き

前回の記事でテンションロッドブッシュからのオイル漏れ修理に伴い、新たに購入した部品・設備・治具・工具を紹介しましたが、Part②ではその中で油圧プレスの組立方法について紹介します。組立は簡単ですが、取説に明記されていないところををなんとなくの順番で組み付けていくと私のようにオイルを漏らしますので特に取付順番を明記しながら解説します。参考になれば幸いです。

前回のPart①記事(新たに購入した部品・設備・治具・工具)はこちら

自動車整備士が教えるテンションロッドブッシュ オイル漏れ修理 S15 シルビアで徹底解説①
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そもそもの不具合(テンションロッドブッシュからのオイル漏れ)についてはこちら

自動車整備士が教えるテンションロッドブッシュ オイル漏れ修理 S15 シルビアで徹底解説
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油圧プレス 製品概要

・メーカー名:toolsisland(ツールズアイランド)
・商品名:油圧プレス
・型番:THM017
・方式:卓上式
・能力:10ton、ストローク幅:180mm
・台座調節幅:3段階調整(計240mm)
・戻り方式:オートリターン仕様
・重量:50kg
・取り扱い説明書:簡易日本語 説明書 付き



組立作業紹介

まずは開封の儀から執り行います。重量が50kgあり配達ドライバーさんも不在だったらどうしよう。。と思ったと言っていました。まぁまぁの重量物です。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 梱包状態

開封してみるとMade in Japan製の梱包レベルには程遠いですが、こちらもまぁまぁの梱包レベルでした。目立った傷・凹み等はありません。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 開梱状態

組立作業に入る前に設置場所を先に確保します。今回は作業台の上に置くレイアウトとしました。Amazonの購入画面で確認出来る寸法図ベースで幅が670mm(ストローク除く)、奥行き450mm、高さ1,075mmです。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 寸法図

上記の寸法に合わせて事前にマスキングテープでガバリしておくとよりイメージが湧きます。レイアウトを決めてから購入することはとても大切です。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 設置場所

ネットの書き込みや有名Youtuberさんのコメントで、『取説が付属してない!』と事前情報がありましたが、私の購入したロットは付属していました。ラッキーでした。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 開梱状態

さて組立作業に入ろうかと思った矢先に最初の『何じゃこりゃポイント』の出番です。事前の寸法図では奥行き450mmと記載されていましたが、現物を実測すると490mmありました。40mmも差があってビックリでした。自分のレイアウトでは奥行きが十分ありましたので特に問題にはなりませんでしたが、奥行きは重要な要件かと思いますので購入される際は参考にしてください。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 奥行き確認

ボルトで固定する前に、仮置きして左右の精度を確認します。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 仮組立

右側の穴位置は合っていましたが、左側の穴位置はずれていました。ボルト自体はスッと入りましたが、そもそもの精度が・・・Made in Chinaなのでやむなしです。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 穴位置確認右
toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 穴位置確認左

ボルト締結にはギアレンチがオススメです。時短間違いなしです。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 組立

締め付けはトルクレンチを使用します。当然ながら取説には締付トルクについての記載は無いので使われているボルト(M10でピッチが1.5)で判断し、標準締付トルクの25N・mで締め付けました。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 組立 トルク締め
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着々と組み上がっていきます。穴位置はしっかりとずれていましたが、安定して自立しています。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 組立風景

このあとメインのラムを取り付けていきますが、ここで最重要項目である取付順について解説します。取説にはそもそもパーツリストしか記載がなく取付順序は指定されていません。この順番を意識せず組み立てると組み付け時にオイルが漏れまくります。重要なことはパーツナンバー6のポンプから出ているパーツナンバー4の油圧ホースをパーツナンバー3のラムに接続する前に、パーツナンバー1の油圧メーター、パーツナンバー2のナイロンリングをパーツナンバー3のラムに接続することです。逆に作業してしまうとポンプ・油圧ホースから送られてくるオイルが油圧メーターを取り付ける際にモリモリと溢れ出てきます。油圧を抜いていても溢れてきますので順序が特に大切です。これさえ守って作業すれば工具をお持ちであれば誰でも簡単に組立が可能です。

完成した写真が以下です。イメージしていたレイアウトにきっちりとハマりました。

toolsisland(ツールズアイランド) 卓上式油圧プレス 組立設置完了



使用工具紹介

参考までに組立時に使用した工具を紹介します。サイズの大きいメガネレンチは油圧メータの取付部を緩めるために使用しました。モンキーレンチでも代用可能です。

・KTC M5-2427 45度×6度ロングめがねレンチ

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・KTC M5-2224 45度×6度ロングめがねレンチ

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・KNIPEX 87 01 250 コブラ ウォーターポンププライヤー

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・SK11 SSW-1921H 極薄スパナ 19mm×21mm

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・SK11 SSW-1417H 極薄スパナ 14mm×17mm


・KTC WM−200 モンキーレンチ

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・nepros NMS2-17 コンビネーションレンチ

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・nepros NB3M-17W 9.5mm (3/8インチ) セミディープソケット (十二角) 



商品レビュー

今回はテンションロッドのブッシュを圧入するためにこの油圧プレスを購入しましたが、作業を終えてみての感想は、プレス能力としては何も問題なく無事に使えました。圧入時のMAXで約7ton近くまで力を掛けましたが故障することなく使えました。ストロークも180mmあり、台座調節幅も3段階調整できますので圧入するワークに合わせて調整ができました。コストパフォーマンスも良くやりたい事を実現するための手段としては必要十分だと思います。自信を持ってオススメできます。

実際の作業風景や動画については次回の記事にて紹介します。

次回記事へのリンク

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。引き続きよろしくお願いします。



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