はじめに
”ホイールアライメント”という単語をご存知でしょうか?”ラララ♪アラーイメント♪アラーイメント♪”というフレーズのブリヂストンのタイヤ館のCMで単語自体はご存知の方も多いと思います。しかし、具体的にどのようにアライメントを測定して調整するのかということを知っている方は非常に少ないと思います。
私のS15 シルビアには車両購入時から潜在的な課題があります。それは、車両に適したホイールが装着されておらず、車幅がオーバーしていたこと。また、純正ショックアブソーバーから社外品の車高調に交換したことでさらに車高が下がり、ホイールアライメントが狂いリアタイヤの片減りが酷い状態になっていたことの2点です。
今回はタイヤ4本を新品に交換したのと同時にホイールアライメント測定・調整も実施しましたのでその状況について紹介したいと思います。
ちなみに、ホイールアライメントとは、ステアリング・ホイールの操舵力軽減と復元力確保、車両の直進安定性の確保などのためにトー、キャンバー、キャスター、キング・ピン傾角に設計の意図する角度を設けることです。今回の記事の主役となるのは”キャンバー”です。
NISSAN GF-S15 シルビアのその他の整備記事はこちら↓
アライメント測定結果
まずは調整前の測定結果と調整後の測定結果について紹介します。なお、今回測定・調整についてはDIYではなく全国展開している【タイヤ館】の最新設備で実施して貰いました。
狂いまくっていたトーはフロント・リヤ共に規格値に入っていますが、特にリヤキャンバーは純正の偏心ボルトの調整範囲を超えており調整後でも左:-3°30’、右:-3°21’でした。(ちなみにアライメントの単位は【度分】で左の場合はマイナス3度30分です。)
アライメント測定・調整をするベストな時期はタイヤを交換した直後
アライメントを調整する際はタイヤを4本まとめて交換した後が一番良いタイミングです。
作業紹介(アライメント測定)
ホイール4本にレーダーを反射する治具をセットします。
この治具によりとても正確に測定ができます。設備投資の額が大手はやはり違います。
純正のリヤアクスルです。偏心ボルト(下の写真の赤丸のボルト)の位置を調整することでリヤアッパーリンクの出代を調整できます。写真に対して左に動かすとマイナス(ネガティブ)、右に動かすとプラス(ポジティブ)となります。今回のケースでは測定値から判断するともっと右に動かしたいがもうこれ以上右には出せない!という状態です。
下の写真に写っているPCモニターを見ながらリアルタイムに数値を確認しながら調整ができます。
フロントの運転席側です。ホイールハウスからタイヤがはみ出ていることがわかると思います。
フロントの助手席側です。こちらもはみ出ていることがわかると思います。
あとがき
このアライメント測定・調整結果を受けて、”リヤキャンバーを基準値内に入れる”長い長い活動が開始されました。アッパーアーム&トーコントロールロット取付については以下の記事をご覧ください↓
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