はじめに
ひとえにプラスドライバーと言えどもたくさんの種類があり、様々なメーカーから販売されています。種類が多すぎてどれを買って良いかわからない!と思っておられる方はとても多いはず。そこで仕事道具として毎日工具を使う”プロ”も愛用しているドライバーを紹介します。全て通販で購入できます。
また、選ぶ際のポイントやプラスドライバーの正しい使い方についても併せて解説します。
“ねじをなめて心が折れる前に“是非とも一度、ご覧くださいませ。
・ポジドライブとの見分け方はねじの溝の間にある線を確認する
・貫通ドライバーは叩けるが、シャフトが長い分だけ重い
・正しい使い方は『ねじに対して押す力 7割、回す力 3割』で使用する
・ボルスターに工具を掛けることで高トルクが掛けられる
・良いドライバーは磁化しなくてもねじに刺さって落ちない
マイナスドライバーのおすすめ記事も書いています。併せてご覧ください↓
プラスドライバーとは
プラスドライバーとは溶接やリベットなどの”永久締結”とは異なり、次に取り外すことを前提とした締結方法で、先端形状がプラス(十文字)の形をしたネジを締めたり緩めたりできる工具のことです。
ドライバーの先端サイズ
プラスドライバーはねじを回す先端のサイズ別に『PH00』、『PH0』、『PH1』、『PH2』、『PH3』と5種類あります。数字が大きくなるにつれてサイズも大きくなっていきます。
自動車整備(車いじり)で使用される一般的なサイズは『PH2(いわゆる2番)』です。ねじの頭に対して使用するドライバーの先端サイズが一致しているかを緩める前に確認することがとても重要です。
似て非なるポジドライブ(PZ)とは
ポジドライブとはぱっと見ではプラスのねじと同じように見えますが、全く別のねじです。表記は『PZ』です。
ポジドライブのねじを実際にプラスのドライバーで回してしまうとねじ頭とドライバーの接触面積が少なくなってしまい、非常になめやすくなります。
わかり易い見分け方はポジドライブのねじの溝の間には線が入っています。有名な話ですが、IKEAの家具に使われているねじはポジドライブになります。
貫通ドライバー・非貫通ドライバーとは
ドライバーのシャフトの部分がグリップの後端まで一本物で繋がっていれば貫通ドライバー、貫通していなければ非貫通ドライバーとなります。
貫通ドライバーのメリットはそのままで叩けることです。しっかりとねじの溝にドライバーを押し当てたい時に叩き込むことが可能です。また、非貫通ドライバーと比較しても先端が摩耗しずらいこともメリットの一つです。デメリットはシャフトがグリップの後端まであるので重量が重いことです。
プラスドライバーの正しい使い方
プラスドライバーはねじに対して押す力 7割、回す力 3割で使用することが推奨されています。ほとんどの力はねじを押していて、少しだけの力で回すイメージです。これを知らないと簡単にネジの頭をなめます。トルクをかけたい場合は次に紹介するボルスターを使用するかT型ドライバーを使用しましょう。
ドライバーのシャフトについているボルスターとは
ドライバーのシャフトにはボルスターが付いている製品もあります。
それらの製品はボルスターにめがねレンチやスパナを掛けることで押す力に専念することができ高トルクを掛けることができます。
snap-onのドライバーにもボルスターが付いていますが、snap-on製はボルスターのサイズがインチですので注意が必要です。
良いドライバーは磁化しなくてもねじに刺さる
文字通りの情報です。以下の写真はドアストライカーのねじにプラスドライバー(3番)を刺した状態です。手で保持しなくとも落ちません。ちなみにこの製品はSnap-onのドライバーです。
プラスドライバー おすすめ12選
前置きが長くなりましたが私も使用しているおすすめのプラスドライバーを順に紹介します。商品リンクから直接購入出来ますのでわざわざお店に行く手間がなく便利です。是非ともお試しくださいませ。
SNAP-ON
Snap-onのソフトグリップハンドルのドライバーセットです。非常に多くのプロの整備士が愛用しています。力を掛けてもソフトグリップハンドルなので手が痛くなりません。先端の精度がよく、死ぬまでに一度は使ってみたいドライバーです。唯一のデメリットはグリップが汚れやすいことです。
KTC(京都機械工具)
車いじりを始める方に向けて”最初の1本”としてはKTCがおすすめです。私も最初の1本はKTCから始めました。グリップも滑りにくく、ボルスターもありしっかりとねじに対して力を掛けられます。品質とコストのバランスが良いです。この1セットあればまず困ることはないでしょう。
VESSEL
このドライバーはとにかく良く売れています。Amazonでサイズ違い(プラス1×75)の製品がドライバー部門ランキング1位になっています。私も電気工事士の資格を取得する際に購入して以来、電気工事の際には愛用しています。握りやすく滑らず、力が掛けやすいです。それに、安いです。間違いありません。
WERA
ドライバーといえば知る人ぞ知るドイツのメーカー、”Wera(ヴェラ)です。先端がレーザーチップ加工されておりしっかりとねじに喰いつきます。一度使うと病みつきになります。自動車整備でも電気工事でもよく使用されています。デザインも独特で他人と重なることも少なくおすすめです。
WERA
こちらも”Wera(ヴェラ)の商品になります。ドライバーの先端にダイヤモンド粒子が塗布されており、プラスねじの溝にしっかりと喰い付きます。こちらも非常に人気があり、一度使うと病みつきになります。
PB SWISS TOOLS
こちらも知る人ぞ知るスイスのメーカー”PB SWISS TOOLS”のドライバーです。手に吸い付くようなグリップ、絶妙な粘りのシャフト、精度抜群の先端、どれをとっても試してみる価値があります。
VESSEL
国際的な認証機関であるVDEの認証も取得しているVESSELのボールグリップ絶縁ドライバーです。昨今のハイブリッド、や電気自動車の整備においても自分の身を守るためには必須となる工具です。
WERA
Weraのラチェットドライバー、クラフトフォームコンパクト 60RAです。空転トルクが非常に軽く、ドライバーをたくさん持ち歩きたくないという方にはベストな製品だと思います。16本のビットが付属されています。私も愛用しています。非常におすすめです。
このドライバーについて紹介した記事はこちら↓
VESSEL
VESSELのメガドラ インパクタ 貫通ドライバーです。この製品は見つけた時にとにかく驚きました。このサイズ感で叩けばドライバーの先端が12°回るショックドライバーです。なめかけてしまったねじを緩めるための救世主になってくれること間違いなしです。工具箱にお守りとして1本入れておいてはいかがでしょうか。
KTC(京都機械工具)
KTC(京都機械工具)のインパクトドライバーセット SD6です。これは本物のインパクトドライバーです。いとも簡単に固着したねじを緩めることが出来ます。最終兵器にどうぞ。おすすめです。
VESSEL
VESSELの電動 ボールグリップ ドライバー 電ドラボール 220USB-1です。これは最近買った工具の中で一番愛用している工具です。ちょっとしたおもちゃの分解や、電気工事にも最適解です。一時はずっと生産が追いついていない状態で在庫切れが続いていましたが最近は普通に買えるようになりました。このサイズでバッテリー内臓でUSB経由で充電ができます。超絶おすすめのドライバーです。
VESSEL
上記の電ドラボールより4倍回転速度が早い新製品がこちらです。ネジ部分が長いネジをもっと早く締めたい!と感じておられる方にはこちらの商品がオススメです。天井に向かって行う等の作業姿勢が悪い環境においても締め付けスピードは重要です。こちらも超絶おすすめのドライバーです。
あとがき
いかがだったでしょうか。ねじを緩めるドライバーだけでもこれだけの種類があります。工具の沼は深いことがお分かりいただけたかと思います。引き続き工具に関する知識をどんどんと紹介していきます。
ドライバー以外にもユニバーサルソケットのまとめ記事も書いています。是非ともご覧ください↓
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