はじめに
今回はスポーツカー乗りには超メジャーなProjectμ SPORTS REAR SHOE S218をNISSAN MARCH NISMO S K13改(ENG:HR15DE)に取り付けましたのでその作業手順について紹介します。また、同時交換でNISMO HOSE KIT BRAKEも取付ましたので併せて紹介します。
ここまで徹底的に記載したサイトはどこを探しても見当たらないと思います。同じ車種を乗っている方にはもちろんですが、自分でスポーツ リア シューの交換をしてみようと考えている方にとっても有料級ですので、最後まで是非とも読んでみてください。なお、取付作業についてはあくまでも自己責任でお願いします。
車両情報
・車名:ニッサン
・型式:DBA-K13改
・原動機の型式:HR15
・総排気量又は定格出力:1498cc
・初度登録年月:2016年(平成28年)9月
・NISMO仕様
購入部品
今回購入した部品は以下の通りです。スポーツ リア シュー、ブレーキホースキットに加えて再使用不可部品であるハブキャップとロックナットも併せて購入しました。このロックナットは戻り止めナット(セルフロッキング・ナット)で、樹脂を使用しておねじ側との摩擦抵抗を大きくしてあり、緩めた場合は再使用不可となります。
・メーカー:Project μ
・型番:S218
・部品名称:SPORTS REAR SHOE
・メーカー:NISMO GENUINE PARTS
・部品番号:46200-RSK30
・部品名称:HOSE KIT-BRAKE
・メーカー:NISSAN GENUINE PARTS
・部品番号:43234-1HA0A
・部品名称:ハブキャップ
・メーカー:NISSAN GENUINE PARTS
・部品番号:43262-1HA1A
・部品名称:ナット ロック
作業紹介
ブレーキシュー取り外し編
まずはホイールを取り外します。この車両はRAYS(レイズ)のジュラルミンロックナットを使用していますのでホイールナットの取り外しは必ずロックナットから先に緩めて、他の3本のナットを緩めます。
また、タイヤを取り外した際はタイヤの溝の深さや釘などの異物が刺さっていないかなども併せて点検しましょう。タイヤの溝が1.6mm以下になっていると車検は通りません。以下のリンク先をご覧いただき、安くタイヤを交換しましょう。
ホイールが外せましたらハブキャップを外します。
ハブキャップの取り外しはタガネやマイナスドライバーとハンマーを使用して取り外します。KTCから販売されている専用工具のハブキャッププライヤーを使用するとより簡単に取り外しができます。
ハブキャップが外せましたらホイールハブロックナットを緩めます。
K13改のホイールハブロックナットの2面幅は30mmです。
締付トルク値は240N・mと高いです。
長めのスピンナーハンドル等と組み合わせて緩めます。
緩めれましたら、ブレーキドラムを両手で持ち、手前に引き出して車両から取り外します。
ブレーキドラムを外した後の状態です。ブレーキダストがブレーキドラム内で溜まっています。
スプリングを押しながら引き抜き、シューホールドピンを取り外し、ブレーキシューASSY(ブレーキシュー、各スプリング、アジャスタ)を取り外します
パーキングブレーキケーブルをオペレーティングレバーより取り外します。
ブレーキホース交換編
ブレーキホースを純正品からNISMOのメッシュブレーキホースに交換します。交換する際には必ずエアが混入しますので交換作業完了後はエア抜きが必須です。
モンキーレンチを使用してロックプレートを取り外します。
フレアナットレンチを使用してブレーキチューブ – ホース – チューブ間を緩めます。締付トルクはそれぞれ16.2N・mです。必ずトルクレンチを使用して締め付けます。締め甘や締め過ぎではブレーキフルードが漏れてブレーキが効かなくなります。
ブレーキシュー取付編
ブレーキシューASSY(ブレーキシュー、各スプリング、アジャスター)を分解して清掃し、新しいブレーキシューに組み付けていきます。アジャスターは締め込んだ状態で組み付けるのがポイントです。(このアジャスターは自動調整機構付きです)
アジャスターとブレーキシューとの接触面、及びバックプレートとブレーキシューとの接触面にグリースを塗布しておきます。組み付けは取り外しと逆の手順で行います。ブレーキシューASSYを戻す前にホイールシリンダーの固着・錆の点検を忘れずに実施します。
ブレーキドラムの内側を清掃し、ブレーキドラムをセットします。
トルクレンチを使用してホイールハブロックナットを締め付けます。
オススメのトルクレンチは下記の記事をご覧ください↓
締め付けが出来ましたら最後にハブキャップを取り付けます。取付はKTCのハブキャップインサーターがオススメです。
反対側のブレーキシュー、ブレーキホースも同様に交換します。なお、ブレーキの作業は左右同時に行わず、片側ずつ完了させることをおすすめします。理由は、万が一組み付け状態がわからなくなった際に反対側を確認することが可能なためです。
交換後レビュー
リアのドラムブレーキは外から見てもカスタムしてあるかどうか正直分かりづらいので、見違えるほど変わった!という感想は特に無いです。しかし、実際の制動距離が短くなっていたり、ホースを変えたことでブレーキのタッチが良くなるといった体感はもちろんあります。見えないこだわりも大切です。是非ともご自身での交換に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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