自動車整備士が教えるナビ取付・バックカメラ取付 日産 マーチ K13改 nismo s で徹底解説

K13改 March NISMO S

はじめに

車両購入時に”メーカーオプション”や”ディーラーオプション”でナビゲーションやバックカメラを装着するオーナーが非常に多いですが、これらは性能の割に値段が高額です。

そこで今回は、ナビゲーションの取付・バックカメラの取付方法について日産 マーチ K13改 NISMO Sを用いて自動車整備士である私が誰でも理解しやすいように実車の写真を交えながら徹底解説します。

作業におけるカンコツや、走行中に助手席の方がテレビを見たりナビを操作したりできる方法だけでなく携帯の画面をナビに出力してYouTubeを掛け流しする方法まで、取付業者が絶対に教えたくない情報を包み隠さず全て無料で公開します。

この記事を最後までご覧になりご自身でナビゲーションの取付・バックカメラの取付に挑戦される方が一人でも増えれば幸いです。

なお、バックカメラの取付についてはこちらの記事で徹底解説しておりますのでこの記事と併せてご覧ください。

車両情報

・車名:ニッサン
・型式:DBA-K13改
・原動機の型式:HR15
・総排気量又は定格出力:1498cc
・初度登録年月:2016年(平成28年)9月
・NISMO仕様

購入部品

ナビゲーション取付、バックカメラ取付にあたり事前に準備した部品は以下の通りです。

なお、このK13マーチには元々、Panasonic製のStrada CN-AS300WDを取り付けていましたが、地図データの更新やオーディー機能のアップグレードのために、今回Pioneer製 carrozzeria AVIC-CW912carrozzeria ND-BC8Ⅱの組み合わせに変更しました。

部品は以下のAmazonリンクから直接、購入出来ます。カー用品店で購入するよりも圧倒的に安く仕入れることが出来ます。さらに最新機種よりも一世代前の商品であれば約1万円ほど安く購入出来ます。

ちなみに、今年の最新機種が欲しい!という方はこちらのリンク先から購入出来ます。

バックカメラは定番のこの商品です。車高調を取り付けて車高を下げている車両の場合、タイヤ止めにリアタイヤが直接触れる前にリアバンパーやマフラーが干渉する恐れがあります。そんな時にはやはりバックカメラの映像が非常に有効です。

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車両側のコネクターとナビゲーション側のコネクターを簡単に接続するには以下の商品が必要です。

車速センサーの取り出しにはこちらの商品があると簡単に接続出来ます。

携帯の画面をナビに出力してYouTubeを掛け流しするには以下の商品が必要です。

作業紹介

必要部品の事前確認

ナビゲーションを開梱し、事前に部品の過不足を確認します。

すると今回はなんと同梱されているはずの”電源ケーブル”が同梱されていないことに気付きました。作業の予定日よりも前に気が付いたことで作業日程を確保出来ました。やはり事前準備は非常に重要です。

電源ケーブル単品で購入が出来ます。

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モニターの傷確認と予防措置

本体が入っているビニール袋を開梱し、モニターに傷がないことを確認します。

車両に搭載する際に傷が入るリスクがありますので、傷付き防止のためにモニター部分をキッチンペーパー等で養生します。

ナビゲーション台上接続確認

配線接続前の本体の裏側は以下の状態です。

車両に搭載する前に、机上でナビに配線を仮接続します。電源ケーブルを接続します。

携帯の画面をナビに出力するために必要なHDMIケーブルを本体に接続し、タイラップを使用してHDMIケーブルの抜け防止を行います。

使用したタイラップはこちらです。

また、タイラップをカットするニッパーはこちらがおすすめです。ロック部に対して”ツライチ”でカット出来ます。

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カットした状態が以下の写真です。

その他の配線も全て仮配線します。仮配線することで、作業ボリュームが可視化できます。

内装取り外し

交換前に取り付けてあったPanasonic製のStrada CN-AS300WDを取り外します。

Panasonic製のTVアンテナやGPS等を取り外すためにクラスターリッドC以外の内装部品も同時に取り外します。

電源ケーブルの配策

走行中でも助手席の方がテレビを見たり本体を操作出来るようにするために、パーキングブレーキスイッチをアースに落とします。(以下の写真の緑色の線を黒色の線と一緒に接続します)また常時電源(以下の写真の黄色線)のハーネスを他のハーネスと同じ長さになるように揃えます。

バック信号入力(紫/白)と車速信号入力(ピンク)を12Pコネクターから分岐して接続します。車両側の配線は以下の写真の色でご確認ください。

分岐には絶縁被覆付圧着スリーブを使用しました。

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圧着には専用工具を使用し誤配線を予防します。

ハーネスのストリップにはこの工具がオススメです。

バック信号入力(紫/白)は短縮して接続し、車速信号入力(ピンク)は元々あった分岐部はそのまま流用して途中から接続しました。

地デジアンテナをフロントガラスへ貼り付け

Panasonic製の地デジフィルムアンテナを除去し、新しいPioneer製の地デジフィルムアンテナを貼り付けます。フィルムアンテナの除去はスクレーパーである程度剥がした後にパーツクリーナーを使用して糊残りを除去します。

取付説明書の指示に従い寸法を測定しながらフィルムアンテナを貼り付けます。

アンプをフィルムアンテナの上部に貼り付け、配線を以下の写真のように配策します。

タイラップを使用して車両側のハーネスに固定します。反対側も同様に作業します。

ナビゲーション本体にブラケットを固定する

今回取り付けている車種は日産車ですので”N”の位置にボルトを取り付けます。

日産車の場合は以下の写真の通り、3箇所をボルトで固定します。

ナビゲーション本体にコネクターを接続する

地デジアンテナハーネスを左右のAピラー部よりインストへ通しフィルムアンテナ接続端子へ接続します。同様に、GPSアンテナ線もAピラー部よりインストへ通しナビ裏のGPSアンテナ接続端子(緑)へ接続します。車載ラジオ用アンテナプラグやUSB接続ケーブルも忘れずに接続します。

バックカメラ接続端子(白)に同梱されているカメラ端子変換コネクタを接続し映像ケーブルを接続します。また、付属のRCA入出力ケーブルを接続しマイク端子を音声認識用マイク入力端子に接続します。そして、マイクケーブルをステアリングコラムの上へ配策します。

USB接続ケーブルとHDMI INの2本はセットで助手席側へ配策します。本体をビス4本で車両の固定します。

ハザードのコネクターを忘れずに接続し、クラスターリッドCを取り付けると作業は概ね完成です。

ちなみにリアバンパーに固定したバックカメラはこの位置に取り付けました。

最後に

いかがだったでしょうか。記事が非常に長くなってしまいましたが、この記事を見ながら作業することで迷わず安心して作業が出来ると思います。

ナビ取付・バックカメラ取付は自動車整備(車いじり)の中でも基本的な作業ですが、突き詰めるとかなり奥が深いことが分かっていただけたかと思います。

オーナー自らが作業することで本来業者に払うべき工賃で必要な工具を全て揃えてもお釣りが出ますので、節約にも繋がります。見えないところは徹底的に手を抜く業者も未だに世の中には存在しますので作業を外注せず愛車のカスタマイズをご自身でされてみてはいかがでしょうか。DIYでやるには一番オススメな作業です。

ナビ取付・バックカメラ取付以外にもたくさんの整備記事を記載しています。是非ともご覧くださいませ。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら



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