はじめに
【マイカーのタイヤ】いつ交換したら良いのか分からない!と悩んでいませんか?
『ひび割れてはいるけど、びびが深くないからまだ大丈夫』
と曖昧な基準で判断していませんか?
タイヤは言うまでもなく、とても重要な部品です。自動車の中で唯一、地面と接しており、その面積はタイヤ1本当たり、葉書一枚程度の大きさしかありません。そこに同乗している全員の命を乗せており、決して疎かには出来ない部品です。
タイヤ交換が億劫になる主要因は交換費用が高額な事です。
正規ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店で購入するとタイヤ代や工賃で非常に高額になってしまいます。タイヤで儲けている業者が絶対に教えたくない最安でタイヤを交換する方法について今回は徹底解説します。
タイヤは消耗品です
世の中、永遠に使えるモノはありません。タイヤも例外ではありません。さらに、他の部品と比較しても原材料がゴムで作られているタイヤは特に短命です。
劣化したタイヤでは設計者の意図通りの性能は発揮できません。車の維持費(ランニングコスト)の項目に『タイヤ交換費用』を組み込み、事故を起こす前に定期的な交換をしましょう。
タイヤメーカー・種類は多岐にわたる
タイヤは数多くのメーカーで生産されています。国産メーカーでは、ブリヂストン、住友ゴム(ダンロップ・ファルケン)、横浜ゴム、トーヨータイヤ、海外メーカーでは、ミシュラン(フランス)、グッドイヤー(アメリカ)、コンチネンタル(ドイツ)、ピレリ(イタリア)、ハンコック(韓国)等が有名です。
これだけ多くのメーカーから販売されているとどのメーカーの製品を購入すれば良いのかわからなくなります。その素朴な疑問に対する一つの模範解答例は以下です。
・特にこだわりがなく街乗りのみであればどのメーカーのどの銘柄でも良い。
価値が高い製品になると乗り心地やロードノイズが少ない、転がり抵抗が少なく燃費が良い等の付加価値がありますが、安い製品だからといって安全でないというわけではありませんので安心して購入できます。
また、タイヤの種類は大きく分けてラジアル、スタッドレス、オールシーズンの3種類あります。スタッドレスは雪道でも安心して走れます。オールシーズンは単価は高いですが、冬のシーズンでも走れて、シーズン毎の面倒なタイヤ履き替えが不要です。
タイヤを選ぶにはサイズの把握が大切
タイヤのサイズは以下のルールで表現されています。ルールを理解することで正しい商品の購入に繋がります。まずはご自身の車両に装着されているタイヤの側面をご確認ください。
【215/45/R17 87Wと刻印されたタイヤの場合】(上の写真)
45:偏平率(アスペクトレシオ)[%]・・・タイヤ側面(サイドウォール)の高さがタイヤの幅 215mmの45%(=96.75mm)という意味
R:ラジアル構造
17:リム径の呼称[インチ]・・・17インチのホイールという意味
87:ロードインデックス(荷重指数)・・・このタイヤがどのくらいの重さに耐えれるか
W:速度記号・・・このタイヤがどのくらいの速度まで耐えられるか
タイヤのサイズを示すルールが理解できれば、通販サイトを使い、ご自身の車両のタイヤ価格相場が調べれますので、悪徳な業者からぼったくられることも防げます。
セリアル値とは製造年週を表した数字
一般的な業界では製品ごとに付けられる番号を「シリアルナンバー」と呼びますが、タイヤ業界ではセリアルナンバーと呼びます。セリアルナンバーは下4桁の数字で製造年週を示しており、最初の2桁の数字は週を、最後の2桁の数字は年を表しています。
上記の写真の場合では2017年の28週、つまり、2017年の7月10日週に製造されたということが分かります。タイヤ業界の常識を把握しておくことで古い在庫タイヤを高く売りつけられることを未然に防ぐ事が出来ます。
車検における基準値は1.6mm以上の深さを有していること
タイヤの溝の深さの基準は道路運送車両の保安基準 第9条で定められており、1.6mm以上の深さを有していることと決められています。また、溝の深さが基準値に対して多いのか少ないのかはスリップサインを見れば簡単に確認出来ます。
スリップサインは赤枠内の中央の溝の中で少し高くなった部分のことです。
タイヤ側面(サイドウォール)に”▷”マークがある場所の延長線上にスリップサインがあります。
タイヤの溝が擦り減ってくるとタイヤの溝とスリップサインが同じ高さ(=1.6mm)になり、摩耗状態が一目でわかります。
スリップサインは1箇所でもNGとなっていれば車検は不適合となります。
スポーツタイプのタイヤはローテーション(回転方向)が決まっている
タイヤ単品でローテーション(ROTATION)の向きが決まっている場合は、前後のタイヤサイズが同じ場合に限り、前後でタイヤの位置交換(入れ替え)することが可能です。FF車(フロントエンジンフロントドライブ)の場合はフロント側、FR車(フロントエンジンリアドライブ)の場合はリア側のタイヤが駆動輪となりますので早く摩耗してしまいます。位置交換(入れ替え)すると前後での偏摩耗を軽減できタイヤを長持ちさせる事ができます。
指定空気圧は運転席ドアを開いた部分に表示されている
タイヤのサイズが同じであっても車両によって適正な空気圧が異なります。自動車メーカーによって純正タイヤの適正空気圧は決められており、指定空気圧と呼ばれており、主に運転席のドアを開けた部分に表示されています。
おすすめのタイヤ購入方法
直営店が家の近くにある場合
オートウェイ(AUTOWAY)の直営店は以下の4箇所にあります。家から直営店が近い場合は迷わず店舗へ直接来店されることをおすすめします。
・AUTOWAY福岡店(太宰府市)
・北九州空港店(苅田町)
・宗像店(宗像市)
・熊本店(熊本市)
現車を見てもらいながら、タイヤ専門店のプロに相談もできます。ちなみに私はいつも直営店に行って購入しています。
直営店が家の近くにない場合
オートウェイは海外から直接タイヤを輸入しており、自宅もしくは取付店舗へ即日発送可能です。また、全国から取付・交換可能な店舗が選べます。次の項目で体験談も紹介しています。
【タイヤピット】を利用すると簡単に3,100店舗の中から取付店の検索が可能です。
タイヤピット体験談(兵庫県のミスタータイヤマン)
実体験として兵庫県の実家に住む両親の自家用車のタイヤ交換を2021年1月15日に実施した際のタイヤ銘柄・費用について公開します。
【前提条件】
・車種:TOYOTA CROWN GRS200
・タイヤサイズ:225/45R18
・交換本数:4本
・タイヤ銘柄:BRIDGESTONE TECHNO SPORTS 225/45R18 95V XL
・タイヤ代金:43,524円(単価:10,990円×4本 – 1%値引き 436円)
・取付工賃:11,880円{(工賃2,200円/本(4本で8,800円)+廃タイヤ代550円/本(4本で2,200円)+バルブ代 220円/個(4個で880円)}
・税込 55,404円(タイヤ代金 43,524円 + 工賃 11,880円)
【比較対象見積り_兵庫県にある某ガソリンスタンド】
・工賃詳細:税抜 10,400円(組替作業:6,000円+バランス調整:2,000円+チューブレスゴムバルブ1,200円+廃タイヤ処理:1,200円)
(タイヤ単価35,600円×4本 + 工賃10,400円 + 消費税15,280円 – 割引7,832円)
(タイヤ単価40,500円×4本 + 工賃10,400円 + 消費税17,240円)
(タイヤ単価29,210円×4本 + 工賃10,400円 + 消費税12,724円)
【比較対象見積り_兵庫県にある某カー用品店】
(タイヤ4本値引き後 166,430円+工賃 13,200円+バルブ代 2,200円+廃タイヤ処分代 1,320円+窒素 2,200円)
(タイヤ4本値引き後 130,592円+工賃 13,200円+バルブ代 2,200円+廃タイヤ処分代 1,320円+窒素 2,200円)
(タイヤ4本値引き後 78,980円+工賃 13,200円+バルブ代 2,200円+廃タイヤ処分代 1,320円+窒素 2,200円)
最後に
タイヤの銘柄については実際に交換した商品と異なりますが、いかにガソリンスタンドやカー用品店が高いかご理解いただけたかと思います。相場を知るということはとても大切です。
また、今回の記事以外にもたくさんの整備記事も公開しています。是非ご覧くださいませ。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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