はじめに
古い車を大切に維持しているオーナーの方で、こんな悩みを抱えている方はおられないでしょうか。
【錆びたボルトやナットを清めるにはどうすれば良いのかわからない】
この悩みを解決するために調べることを面倒だと感じて放置してしまうと後にそのボルトやナットを緩める必要が出てきた際にボルトが折れて心も折れてしまいます。放っておいてもボルトは自然治癒することもなく錆は進行する一方です。
今回はその悩みを解決するための方法について徹底的に紹介します。たかがボルト、ナットと安易に考えずに【締結】について改めて考えるチャンスです。ぜひ最後までご覧ください。
錆びたボルト・ナットがそもそも外れない!という方はこちらの記事を先にご覧ください。
準備するもの
今回の作業で使用する工具・ケミカルについて紹介します。写真以外にもノギスとパーツクリーナー(脱脂用)も併せて準備します。
【タップダイスセット】
・メーカー:アストロプロダクツ(ASTRO PRODUCTS)
・型番:AP1109472
・名称:40PCS タングステン タップダイスセット ミリ
入数が少ないですが、こちらの商品もコスパが良く取り敢えず安く揃えたい方にはオススメです。
・メーカー:E-Value(藤原産業株式会社)
・型番:EV-20TD 20PCS
・商品名:タップダイスセット
【切削油(潤滑剤)】
・メーカー:ワコーズ(WAKO’S)
・型番:A202
・名称:タッピングコンパウンド
商品リンクはAZの切削オイルスプレーです。(WAKO’Sのリンクはありませんでした)
【ピッチゲージ】
・メーカー:シンワ測定
・型番:B-2 73795
・名称:ピッチゲージ ミリ
ミリネジのピッチ測定に使用します。
ちなみにインチネジ用も販売されています。配管のねじピッチを測定する際に活躍しています。
作業紹介
清めたいナットやボルトの呼び、ピッチをノギスとピッチゲージを使用して測定します。
呼びとピッチがわかりましたらタップダイスセットから同サイズのタップを取り出します。錆びたナットとタップ間の摩擦抵抗を下げるために、潤滑剤(今回はタッピングコンパウンド)を塗布します。
焦って作業してタップが折れたら最悪な事態に陥りますので、目立て作業は【少し締め込んだら少し緩めて】を繰り返し、慎重に作業します。
目立て作業が無事に終わりましたら、パーツクリーナーを使用して清めたナット、ボルトを清掃します。タッピングコンパウンドがネジ部に残っていることでオーバートルクになることを防ぎます。
ナット側は清めましたが、ボルト側は今回は在庫していた適当なボルトがありましたので交換して対応しました。ボルトを清める場合もダイスを使用して同様の手順で慎重に行います。
最後に
たかがボルト、ナットの錆と安易に考えずに早期に対応して錆びの進行を止めましょう。 1本1本丁寧に愛情を持って接することで車も答えてくれると思います。自分の愛車には時間と手間を掛けて整備を楽しみましょう。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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