はじめに
昨日まで普通に使えていたのに、今日になって突然、警告灯が点灯しびっくりした経験をされたことがある方は少なくないと思います。MINIの取扱説明書にもあらかじめある程度の不具合について想定される理由と対処方法について記載されています。まずはその内容について確認していきます。
点灯してしまった警告灯をリセットするには故障診断機が必要です。詳細記事についてはこちら↓
取扱説明書で判断できる?警告灯の表示理由と対処法
改めて今回のケースにおける警告灯の点灯パターンを確認しておきます。MINIの取扱説明書では以下の写真のように白枠の上側を『ディスプレイ1』、白枠の下側を『ディスプレイ2』と定義しており、今回の警告灯パターンは、ディスプレイ1にサイドブレーキの警告灯が赤色に点灯、ディスプレイ2に車両リフトアップのマークが赤色に点灯していました。しかも、サイドブレーキの警告灯はずっと走行中も点灯したままで消えない状態(常につきっぱなし)です。この表示パターンについて取扱説明書を用いて解説します。
取扱説明書上の『考えられる理由』と『対処方法』
MINIの取扱説明書によると表示灯と警告灯はさまざまな色や組み合わせでディスプレイ1または2に表示されると記載されており、今回のケースでは考えられる理由として『ブレーキ パッドが摩耗している』、対処方法は『直ちにMINI正規ディーラーでブレーキパッドの点検を受けてください』と記載されていました。
本来では、取扱説明書を確認した後はすぐにMINI正規ディーラーに車両を持ち込むところですが、故障診断機を持っていると自分でさらに深い故障コードの読み取りが可能です。
故障診断機を用いた故障コードの読み取り
今回はSnap-onの故障診断機『MTG 2000』を使用し、故障コードを読み取ります。車両側のOBD IIコネクターに故障診断機の端子を接続し、自己診断を開始します。すると現在故障の中に故障コード『5E5D』と表示され、故障内容は”ブレーキパッド後ろのDSCブレーキパッド摩耗警告”と表示されました。ちなみにDSCとはダイナミック スタビリティー コントロールの略でありコーナリングや雨で濡れた路面でのスリップを防止してくれる機能のことです。
OBD II対応の車両では車両自身が調子の悪い場所を把握しており、その故障コードを簡単に呼び出すことが可能です。また価格帯の高い故障診断機であれば故障コードの記憶消去やリアルタイムでのさまざまな数値の確認も可能です。プロの整備士も愛用している人が多いSnap-onのMTG 2000はもちろんどちらの項目も実施できます。
オススメの故障診断機メーカーはツールプラネット(Snap-onの故障診断機のOEM元)です。価格もSnap-onよりも安いです。国産車・輸入車問わず自動車整備をされている方には故障診断機はあって損はありません。
不具合修理に向けた交換部品の準備
今回の不具合は単純にリアブレーキパッドの摩耗ですのでインターネット経由で部品を購入し、部品交換、故障コードの記憶消去までを実施します。購入した部品についてメーカー、部品番号、価格等の情報についても記載します。同じ車両をお乗りの方には特に参考になると思います。
今回の部品発注は安心・安全の”セントピア”さんにて行いました。セントピアさんは出荷前に自分で登録した車両情報に対して選んだ商品の適用が正しいか確認していただけるのでとても安心して購入ができます。なお、部品は以下の商品リンクから購入可能です。
ブレーキローター2枚セット RR(左右セット)
ブレーキパッドセンサー RR
参考までに私が購入した金額を記載します。税抜価格合計で 24,470円、消費税込みで 26,917円でした。純正部品と比較してもとても安いと思います。
交換作業
記事がとても長くなってしまいましたので、今回の記事はここまでとして、次回の記事でブレーキパッド、ローター、センサーの交換作業について紹介します。
また、今回の記事以外にもたくさんの整備記事を公開しています。是非ご覧くださいませ。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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