はじめに
古い車を大切に所有されているオーナーの中には紫外線で色褪せたカーラッピングに頭を悩ませている方もおられるかと思います。ラッピングフィルムは車両のボディ塗装よりも耐久性がないため色褪せしやすく見栄えの悪化にも直結します。せっかく洗車して外装パーツは綺麗になってもラッピングフィルムが色褪せていてはテンションが上がりません。また、ディーラーやショップに依頼してラッピングフィルムを貼り替えるとなるとラッピングフィルムの材料費と見合わない非常に高額な工賃を請求されてしまいます。
そこで今回は、ミニ クロスオーバー R60の純正ラッピングフィルムの貼り替えについて徹底解説します。自分で貼り替えるともちろん工賃は一切かかりません。作業におけるポイントを抑えればプロ顔負けの品質も確保できます。是非とも最後までご覧くださいませ。同じミニ クロスオーバー R60にお乗りの方にはもちろんのこと、その他の車種にお乗りの方にとっても有益な情報になるかと思います。
この記事を読むと以下のことがわかります。
・古いラッピングフィルムを綺麗に剥がすには:温めながら剥がす
・ラッピングフィルムを剥がした後のボディの清掃:ボディ用コンパウンドで磨く
・新しいラッピングフィルムを貼り付ける前の塗膜の処理:シリコンオフで脱脂する
・ラッピングフィルムの端部処理:マスキングテープでガバリを作り形状を合わしてカットする
車両情報
・車名:BMW
・車台番号:WMWZC32080WN*****
・型式:DBA-ZC16
・原動機の型式:N18B16A
・総排気量又は定格出力:1.59L
・ボディカラー:ライトホワイト(B15)
・モデルイヤー:前期2011年1月〜2014年8月
・初度登録年月:2013年(平成25年)3月18日
購入部品
今回購入したラッピングフィルムは普通のホームセンターで販売されている株式会社 新星の”D.X.PAINT FILMという商品を使用しました。耐候性が5年間あり、寸法は23cm×2mで税別2,180円でした。
ラッピング専門店が使用しているラッピングフィルムも以下の商品リンクから購入できます。単価は高額ですが、高耐久性で品質は間違いありません。自動車メーカーも3Mの製品を純正採用しています。
現状把握(貼り付け前の状態)
ラッピングフィルムの表面が紫外線等で色褪せてしまい非常にみすぼらしい状態になっていました。
拡大するとこのような状態です。もちろんウエス等で拭き取ってもこの状態は改善されません。
貼り替え作業紹介
マスキングテープを使用して位置決め
古いラッピングフィルムの両サイドにマスキングテープを貼り、新しいラッピングフィルムを貼るためのガイド線にします。マスキングテープを使用すると真っ直ぐに貼れるまで何度でも貼り直しが可能です。ガイド線がズレていると当然ラッピングフィルムもズレてしまいますので慎重に貼りましょう。
古いラッピングフィルムの剥がし
ラッピングフィルムを綺麗に剥がすにはラッピングフィルムを温めてから剥がすのが一番有効です。ヒートガンを使用して温める場合は逆に高温になりすぎる恐れがありますので非接触の温度計を使用して表面温度を測定しながら剥がすと良いです。表面温度が60℃を超えないように注意しましょう。
アッパーホースの水温測定やブレーキローターの温度測定など様々なシーンで活躍します。
塗装面の汚れ除去
古いラッピングフィルムと塗装面の境目が汚れています。このままでは新しいラッピングフィルムは貼れませんので塗装面を清掃します。
清掃にはボディ用のコンパウンドを使用します。汚れに合わせて使い分けましょう。
清掃後の状態が以下です。
またラッピングフィルムを貼り付ける前には塗膜表面の油分を落としましょう。シリコンオフスプレーが簡単で便利です。
ラッピングフィルム貼り付け
いよいよ新しいラッピングフィルムを貼っていきます。ラッピングフィルムの端面はマスキングテープを使用して現車に合わせた角度にカットします。そうすることで端面がきっちりと車両に合います。
細いラッピングフィルムと太いラッピングフィルムの間にもマスキングテープを貼り、一定の間隔を保ちながら太いラッピングフィルムを貼り付けます。太いラッピングフィルムも端面はマスキングテープを使用して車両の形状に合わせてカットします。以下の写真は車両側の角度をマスキングテープで再現している写真です。
太いラッピングフィルムを貼った後の状態です。助手席側も同様に作業します。
ラッピングフィルム貼り付け完了後
完成した写真が以下です。
正面からの写真は以下です。真っ直ぐなラインであれば中性洗剤を混ぜた水を吹きかけなくとも綺麗に貼り付けることが可能です。
最後に
いかがだったでしょうか。貼り替え作業におけるポイントを知っているだけで簡単に綺麗にラッピングフィルムを貼り替えることができます。業者に払う工賃があれば、失敗に備えてラッピングフィルムを余分に購入することもできますので安心して貼り直せます。時間を掛けて徹底的にこだわって貼り付けてみてはどうでしょうか。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
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