自動車整備士が教えるブレーキフルード交換 ミニ クロスオーバーR60で徹底解説

Crossover R60

はじめに

前回の投稿でブレーキフルード交換について様々な角度から徹底的に解説しました。今回はMINI COOPER S CROSSOVER R60を題材としてブレーキフルード交換作業について徹底解説します。ブレーキフルード交換作業は車種が変わってもやり方はほぼ同じですので自分で交換してみようかなと検討されている方にとっては非常に参考になると思います。(ハイブリッド車のようにブレーキペダルの信号がスイッチを経由して伝達されている車種は除く)

今回のブレーキフルード交換作業で使用した工具についても併せて紹介していきます。リンク先から直接購入できますのでご検討ください。最後まで読んでいただけますと幸いです。

前回のブレーキフルード交換記事はこちら↓



購入部品及び使用工具紹介

ブレーキフルードはBMW純正品ではなく、今回はWAKO’S(ワコーズ)BF4に交換します。ちなみにR60 MINI COOPER S CROSSOVERのメーカー指定はDOT4です。

WAKO’SのBF4は自動車用非鉱油系のブレーキフルードで、平衡還流沸点(ドライ沸点)が268℃、ウェット沸点が174℃で、JIS K 2233 BF-4 、SAE J1704f及びFMVSS No.116 DOT-4に合格しているブレーキフルードです。一般的なメーカー純正品と比較して沸点が高くフェードしずらい反面、劣化しやすいですが、普段使用で車検点検時の2年毎交換で全く問題ないと思います。それだけ信頼できる商品です。オススメです。

工具紹介は作業の順に紹介します



作業紹介(ホイール取り外し)

今回のブレーキフルード交換作業の題材はMINI COOPER S CROSSOVER R60ですので作業内容としては主なMINIは全て同様になるかと思います。順に解説していきます。

車両をジャッキ等でリフトアップして、タイヤを取り外します。R60は日本車と異なりホイールがナットではなくボルトで固定されており、なおかつ締付トルクが140N・mと日本車と比較して+30N・mほどトルク値が大きいため長さの長い工具があると楽に緩めることが可能です。ちなみに、ボルトの2面幅は17mmです。

また全てのボルトを一度に外してしまうとホイールが落ちてきますのでホイールセッティングボルトがあるとより作業性が向上します。MINI R60はM14×P1.25です。

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作業紹介(リザーバータンク側 交換準備)

R60のリザーバータンクはカウルトップの下にあります。カバーで覆われていますのでカバーを手で引っ張り取り外します。

リザーバータンクが顔を出します。コーションラベルにもDOT4を使用する旨が記載されています。

キャップを時計と反対周りに回すと黒いキャップが外れます。キャップが外れましたら内部にあるフィルター(茶漉しのようなもの)を真っ直ぐ上に引き出し、取り外します(少し硬いです)

交換前のブレーキフルードが見えます。使用年数にもよりますがかなり劣化しています

約3年替えていないとこんな色になっていました!

古いブレーキフルードをブリーダープラグから排出し、新しいブレーキフルード(BF-4)を入れていきます。その際にリザーバータンクからある程度のブレーキフルードを先に吸い出しておくとブレーキフルードの純度が高くなります。やり方は専用工具を使用するか、無ければ回数は掛かりますが、注射器やスポイトでも代用は可能です。



作業紹介(ブレーキブリーダー側 交換準備)

ホイールを外すとブレーキブリーダープラグが顔を出します。ブリーダープラグ?という方は前回の記事で解説していますのでご覧ください。

ブリーダープラグのゴムキャップを外します。

ブリーダープラグにメガネレンチを掛けます。R60は国産車とサイズが異なり、ブリーダープラグの2面幅は11mmです。(国産車では10mmや8mm、最近では7mmもあります)

ブリーダープラグに外径が9mm、内径が6mmのチューブをセットします。(ホームセンターで1m単位で購入できます)

これでブレーキフルードを抜く準備は完了です。



作業紹介(ブレーキフルード交換)

今回は2人作業でブレーキフルードを交換しましたので作業における注意点は以下です。

・リザーバータンク内のブレーキフルードが無くならないように注意する
・ブレーキペダルを踏んでいる間にブリーダープラグを緩めてブレーキフルードを排出する
・ブレーキペダルから足を離す前にブリーダープラグを締めること

フルードを抜くことに夢中になり過ぎてリザーバータンク内のブレーキフルードが無くなりエアーを噛むと4輪全てエア抜きが必要になりますので要注意です。また、諸説ありますが、基本的にはリザーバータンクより遠い位置にある車輪からフルード交換を実施していきます。正確に実施したい方は車種専用の整備要領書を確認の上、実施ください。



作業紹介(ブレーキフルード新旧比較)

排出した古いブレーキフルードです。かなり黄変しており劣化しています。

交換後のブレーキフルードです。WAKO’SのBF-4は無色透明ですので交換前と比較すると明らかに色が変わりました。

作業紹介(保証度UP)

ブレーキフルードの排出が終わりましたら、ブリーダープラグを2面幅11mmのソケット&トルクレンチで締め付けます。R60のブリーダープラグの締め付けトルクは9〜11N・mです。必ずトルクレンチでトルク管理しましょう。フルードが漏れるとブレーキが効かなくなります。締め過ぎもNG、締め甘もNGです。

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最後に

いかがだったでしょうか。この作業の交換工賃がざっくりですが、正規ディーラーでは10,000円程度、指定整備工場では5,000円程度、カー用品店では3,000円程度です。手間や準備する工具等々を考慮するとお店にお願いする人が多いかもしれません。ですが、こういった交換後に変えたかどうかわからないものほど自分で作業することをオススメします。悪徳なショップでは交換していないのにお金だけ請求するところも未だに存在しています。自分の車の状態は自分で管理することを私はオススメします。

また、MINIの場合は作業後のCBS項目のリセットも必要です。この記事を参考にどうぞ↓

最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。引き続きよろしくお願いします。



Crossover R60
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