はじめに
カスタマイズで車のターンランプ(ウィンカー)を純正の”バルブ”(電球)から”LED”に変えると、バルブとLEDの消費電力差でLEDの点灯速度が早くなってしまうこと(=ハイフラ)はよく知られていると思いますが、電球のままの車両でもハイフラが起こることはご存知でしょうか。
現状の状態
方向指示器を運転席側に切り替えると”ハイフラ(ハイフラッシャー)”になっています。このハイフラの原因は並列接続されたターンランプにおいてフロント・サイド・リアのどこかで玉切れしているためです。本来はそれぞれのターンランプで消費されるべき電流が玉切れにより一箇所消費されず、玉切れしていない他のターンランプに電流が多く流れ、通常の点灯速度より早く点灯する不具合になります。
故障探求
今回は非常に簡単です。並列接続されているターンランプの中で電流を消費していない(=光っていない)ターンランプを見つけて、新品の電球と交換すれば直ります。対策を知っていれば大した不具合ではないですが、知らないと何が起きているのか分からず、不安になり夜も眠れないと思います。(大袈裟)
今回のケースは、点検してみたところリアのターンランプが玉切れしており点灯していませんでした。では、交換作業を簡単に紹介していきます。
購入部品
修理としては玉切れしているリアの運転席側の玉のみを交換すればもちろん完了ですが、他の電球も同様の期間使用されており、いつ点かなくなってもおかしくないため、今回は予防整備として”全交換”します。購入した部品は以下の部品です。私は当日に”わざわざ”お店に買いに走りましたが、事前にインターネット経由で部品を準備すれば格安で労力無しで手に入ります。以下のリンク先から購入可能です。
・メーカー:KOITO(小糸製作所)
・型番:P1870A
・商品名:ターンシグナルランプ 12V 21W
・メーカー:KOITO(小糸製作所)
・型番:P1881
・商品名:ターンシグナルランプ バックランプ 12V 21W
・メーカー:KOITO(小糸製作所)
・型番:P1583A
・商品名:カラーバルブ(アンバー) 12V 5W
交換作業
リアのコンビランプを取り外します。取り外しはバックドアを開き、心の準備をします。
次に、10mmのソケットレンチ等を使用してボルトを2箇所緩めます。
ボルトが外せましたらコンビランプを真っ直ぐ後ろに引っ張ります。コンビランプの樹脂部分がクリップから外れてすんなりと外れます。クリップをコンビランプにつけたままで車両から外そうとすると逆にコンビランプの樹脂部分が割れたりしますので要注意です。
下の写真のようにクリップは車両側に残った状態のままでコンビランプは外せます。
外れましたら徹底的に清掃します。ゴミや埃が堆積していると水分が間に入り、湿気で錆びを誘発しますので見えない箇所ほど清掃が大切です。
徹底的に掃除しました。
反対側も親の仇と言わんばかりに徹底的に掃除しました。
リアのターンランプは下の写真の赤丸の部分にありますので反時計回りに捻ると簡単に外せます。電球交換における注意点は『素手でランプを直接触るのはNG』ですので綺麗な布等で掴むようにしましょう。フロント、サイドのターンランプは何も取り外さなくてもバルブソケットのみを捻ればターンランプが外せます。簡単ですので割愛します。
不具合の根本原因確認
写真からも分かるように、今回の不具合の主因は”玉切れ”でした。フィラメントがしっかり切れてしまっています。要因が特定できるとやはりスッキリします。何気ない不具合ですが年数が経ってくるとさまざまなランプの玉切れが発生しますので是非とも予防整備をお勧めします。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。車いじりの参考になれば幸いです。コメントやお問合せもお待ちしております。コメントは記事の最下段にある【コメントを書き込む】までお願いします。また、YouTubeも公開しています。併せてご覧頂き、”チャンネル登録”、”高評価”もよろしくお願いいたします。YouTubeリンクはこちら
コメント