はじめに
皆さんの車にはドライブレコーダーはついていますでしょうか?
昨今の煽り運転のニュースを受け、自分の身を自分で守るためや事故の際の証拠としてのドライブレコーダーの普及が急速に進んでいます。実際に事故をした際の証拠映像がなく相手方との主張が一致せず事故の示談まで約3年間も掛かったという方も私の身近におられました。
ドライブレコーダーの取付作業は意外と簡単ですが、配線を見せないように配策する方法やシガーライターをインスト内部に増設してから電源を取る方法などこだわっていくと奥が深い作業でもあります。取付を専門にしている業者からすると絶対に教えたくないノウハウも多々あります。
そこで今回はNISSAN GF-S15 シルビアを用いてドライブレコーダーの取り付け作業について徹底解説します。取付方法におけるポイントを整理した上で作業手順に沿って実際の写真を基に解説します。車いじり(整備作業)の一助になれば幸いです。
ちなみにS15 シルビアは20年前の旧車ですがドライブレコーダーももちろん取り付けできます。古い車でもしっかりと時代の流れに追従していきましょう。
NISSAN GF-S15 シルビアのその他の整備記事も公開しています↓
・電源を常時電源から取らない(暗電流が増加してバッテリーが上がります)
・シガーライターをインスト内に増設するとスッキリと配線できる
車両情報
・車種名称:シルビア spec R(ターボ)
・型式:GF-S15
・原動機型式:SR20
・初度登録年月:平成13年(2001年)11月
・車種記号:GBYARUYS15UD4E-BAB KH3(ボディカラー:黒) G(内装色)
1桁目(G)…2ドアクーペ
2,3桁目(BY)…SR20DET
4桁目(A)…後輪駆動(2WD)
5桁目(R)…右ハンドル
6桁目(U)…spec R エアロ
7桁目(Y)…手動6速
8,9,10桁目(S15)…S15
11桁目(U)…ターボ(EGI)
12桁目(D)…国内標準仕様
13桁目(4)…4人乗り
14桁目(E)…spec R エアロ仕様
15桁目(-)…標準仕様
16桁目(B)…プライバシーガラス(リアサイド、リアウィンドウ)
17桁目(A)…オーディオレス
18桁目(B)…キセノンヘッドランプ
購入部品
今回、NISSAN GF-S15 シルビアに取り付けたドライブレコーダーを紹介します。
・商品名:carrozzeria
・型番:ND-DVR20
・カメラ画素数:300万画素
・記録メディア:SDHCカード(8GB付き)
現在では上記の商品は型落ちとなっており同じシリーズの商品は以下となります。
また、同じパイオニア製の前後2カメラの商品はこちらです。セット買いで駐車監視も出来ます。今から取り付けるなら断然こちらがお勧めです。
また、シガーライターをインスト内に増設するためにこちらも準備しました。ちなみに、シガーライターを増設する場合、ヒューズは付けなくて良いの?と疑問を持つ方もおられると思いますが、基本的にはシガーライターの先端には『管ヒューズ』が内蔵されていますので”不要”です。
※盲信せずに取り付ける製品の取扱説明書で念押し確認をおすすめします
作業紹介
ドライブレコーダーの電源はインストに設定されているシガーライターから直接接続してももちろん問題はありませんが、見栄えの観点から今回はインストの中にシガーソケットを新たに1個増設します。
M/Tフィニッシャーを指で持ち上げて、車両後ろ側のメタルクリップ2箇所の勘合を外します。メタルクリップが外れると少し持ち上がりますので、M/Tフィニッシャーの後部をつかみ、クラスターリッドC後部を押さえながら上に持ち上げて取り外します。
次にクラスターリッドCを固定しているスクリュー2本をプラスドライバー(#2)で緩め、メタルクリップを上側、下側の順に外し、クラスターリッドCを取り外します。取り外せましたらシガーライターのコネクター裏側にテスターを当ててアクセサリー電源かどうかを確認しておきます。
(アクセサリー電源であればキーをACCにした時に12Vが流れます)
私が愛用しているテスターも併せて紹介します。KYORITSU(共立電気計器)の製品です。
シガーライターの配線からACC、アースそれぞれ配線を分岐します。今回は室内で雨がかからないので『絶縁被覆付圧着スリーブ』を使用し分岐しました。ワンタッチで確実に分岐ができます。
圧着には専用の工具を使用します。
圧着端子はこちらです。
分岐ができましたらシガーライターにコネクターを結線します。
余分な配線を綺麗に整理します。
ハーネステープを使用して束ねると見栄えも良くなり安心です。あとは増設したシガーソケットにドライブレコーダーの電源コネクターを差し込めば接続は完了です。
ドライブレコーダー本体から出ている電源線はヘッドライニングの裏を通して、Aピラーの中を通し、インストの中へ落とします。
取付位置確認
本体の取付位置は、走行中に確認するものではないのでミラーの真後ろに来るように配置しました。
助手席側から確認するとこのような位置になります。映像も問題なく撮影ができています。
最後に
電源を取る配線さえ間違えなければそれほど難しい作業ではないです。自分の車は『外から見えないところこそこだわって丁寧に作業したいもの』です。
ドライブレコーダー取付以外にも様々な整備記事を公開しています。併せてご覧ください。
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